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ネットのサービス

Listed SF – 不動産の価格を当てる Wordle インスパイア系クイズ

Listed SFは、アメリカ合衆国の中でも特に不動産価格の高騰が伝えらえるサンフランシスコの不動産の価格を当てるというクイズゲーム。今年の前半に大流行したクイズ Wordle の新しいフォロワーです。

Wordle と同じく、毎日新しいお題が一題出されます。中古の家の値段を当てるのですが、当たらなかった場合は入力した回答よりも本当の価格が「上」か「下」かが矢印で表示されます。

Listed SF 本日のお題。表示されたサンフランシスコの家の価格を決められた回数のうちに当てる

一回答えるたびに、物件の場所、種別、ベッドルーム等の数、面積、以前売買された時の価格、など隠されていた情報が小出しに出てきて、当たりやすく… なってるかな? サンフランシスコで普段から家の値段を追っている人だともう少しわかるのかもしれません。

価格の上下がヒントで出てくるので、基本的にはハイ&ローゲームです。

何回で回答できたか、あるいはできなかったか、は Wordle と同じように、twitter などに貼り付けやすい形の絵文字テキストで提供されます。

twitter でシェアする時のタグが #listed ってのはちょっと身近過ぎるのでは、と。検索しても他の色々なものが出てくるので他のプレイヤーの結果があまりわかりません。そのあたり #wordle という辞書にない言葉を作った本家はよくできていますね。

商品に関したクイズというのは、商品を宣伝したい誰かがいるわけなのでサービス提供側がマネタイズできる可能性が生まれますね。あくまでヒットすればですけれども。このゲームも、回答の後はお題に出てきた中古物件の紹介ページへ飛べるようになっています。

毎日違った商品を見せられて、それを毎日やっても飽きず、結果をSNSの友人たちと競えるような仕組みを作れたら、Wordle のものとはまた違うwebサービスの成功例になり得るのかもしれません。

via Hacker News

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ネットの事件

デリバリーで頼んだ有名店がニセモノだった – サンフランシスコで日本食の店名乗っ取り事例が発生

フグ寿司(Blowfish Sushi)と和牛マフィア(WAGYUMAFIA)、サンフランシスコ市内で Uber Eats などによってデリバリー販売されていた2つの日本食料理店が、店名やロゴを騙っただけのニセモノだと判明した、というニュースが出ました。

サンフランシスコ・ミッション地区の Blowfish Sushi は20年以上続いた営業を昨年12月に終了し閉店した有名日本食店。

この店の名前とロゴをそのまま使った店が、まったく同じ場所にデリバリー専門店としていつのまにか開店していたのを、最近になって本物の Blowfish Sushi のオーナーが現地で発見し、そこにいた従業員らと問答となり警察を呼ぶまでに至ったということ

このニセ Blowfish Sushi、Uber Eats や Doordash などのデリバリー業者にしれっと登録しており、本物がデリバリー業態で復活したのかと思って注文してしまう人や、食べたレビューを投稿する人もいたとか。

店は名前もロゴも変え、各デリバリー業者も登録を取り消したということなのですが、ニセ Blowfish Sushi の従業員に聞いても、店のオーナーが誰なのかわからない、などと答えているそうです。

名前を騙ってビジネスを横取りということだと、インターネットで古くからあるドメイン乗っ取りを思い出しますね。役所がうっかり取った一時的なドメインや、配給会社が映画の宣伝で取ったドメインが放棄された後で、そこに検索で来るユーザーやSEOパワーを宛てにした悪徳業者がドメインを取って別のサイトを立ち上げるようなやつ。

テイクアウト業者にとっては、Uber Eats などに掲載されて注文されたものを届ければ、他店を騙るのは非常に簡単でしょう。それを審査するだけのリソースや能力も、デリバリー仲介業者には足りないのかもしれません。

今回の Blowfish Sushi は、住所まで同じ場所でやったために本物に検知されたわけですけど、それにしても開始してから見つかるまでの間には荒稼ぎしていたかもしれませんし、最近はやりのゴーストキッチン形式でやっていたら、さらに見つかるのは遅かったかもしれません。

閉店や廃業のあとに店名やロゴについて監視しているオーナーばかりではないでしょうし、有名店だと思って注文したらニセモノだった、とか、ニセモノだと気づかないまま食べて満足した、なんて事例、アメリカ以外でも今後出てくるのかもしれません。

via The Verge

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ネットのサービス

Good2Go – カフェなどの鍵の掛かったトイレにスマホで並び、借りるサービス

Good2Goは、カフェや店舗にあるトイレを借りるための新しいiPhoneアプリ/サービスです。

サンフランシスコで既に始まっているというこのサービスでは、Good2Goに参加してトイレを提供している店舗のトイレを借りて使うことができます。

黄色いのが既に使えるトイレで、白いのが近日中に開設されるものということ。

実際に街中でこのGoo2Go 対応トイレを見つけた人のツイート「このトイレを使うにはアプリか印刷したQRコードが必要だって」

https://twitter.com/onebrightlight/status/927287245953892352

サービス利用の流れ

  1. アプリ上の地図から近くのトイレを探し、
  2. 近くに来たらアプリ上で並びます (トイレのドアの前に並ぶ必要はありません)
  3. トイレが空いて順番が来たら、スマートフォンに通知が来ます
  4. ドアの前で、スマートフォンからドアを開錠
  5. 用を足した後は、そのトイレについてレビューを残すこともできます

店員が鍵となるQRコードを印字して渡すこともできるので、アプリじゃないとまったく使えないというわけではありません。

ビジネスモデル、店舗側の利益

海外の観光地などで、ショッピングセンターやオフィスビルなどのトイレでも鍵が掛かっていて入れないことがありますよね。近くの店舗の人に頼んで鍵を開けてもらったりしないといけないのですが面倒です。トイレを完全に開放するとトラブルが起こりやすいのでやってるのだと思いますが。

鍵の開け閉めや管理は周りの店の店員にとっても負担なわけで、こういったアプリとサービスで自動管理できるのは助かるのではないでしょうか。スマートフォンでユーザー登録して使うことから、トイレの悪用とかひどく汚したりとかする人を特定したり、利用禁止にしたりするのもできそうです。

トイレの前に列を作らなくてもいい、とか、席で他のことをしてても空いたらすぐわかる、とかは、飛行機のトイレとか日本のファミリーレストランとかでも役に立つかもしれません。

アプリをダウンロードさせる、ということで、このGood2Goのサービスやトイレを提供する加盟店では顧客を追跡できるという利点も生まれそうです。

参加する店にとっては、良く管理されてある程度の綺麗さや安全さが保証されたトイレを餌に、コーヒーや食事、商品の売り上げ増につなげるというインセンティブがありそうです。

アプリやトイレの利用料は「一定期間は」無料、ということ。iPhone アプリのみリリース済で、Android版は近日公開。他の都市への展開も考えているということです。

via Boing Boing