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ネットのサービス

新型コロナウイルス以降の米スタートアップのレイオフ情報をまとめた Layoffs.fyi

Layoffs.fyi は、Tech Layoff Tracker 「テック(企業)のレイオフ追跡」を名乗る通り、技術系スタートアップの一時解雇(レイオフ)情報をまとめているwebサイトです。

データの収集は新型コロナウイルスの世界的感染が始まった頃から。パンデミックによる経済活動の停滞・縮小予想とそれを受けてのレイオフを記録し始めたものでしょう。

データ元は各企業からの公式発表で、スタートアップの社員や元社員からの情報をフォームで受け付けて反映される、手動のデータベースサイトのようです。

いろいろな切り口から集計した表やチャートも貼られています。新型コロナ以来の大口のレイオフは、ホテル予約の Booking.com の 4375 人、Uber の 3700 人、IT不動産ローンの Better の 3000人、など。

一旦大きなレイオフをしたが、その後資金調達や買収などで大きく採用し復活した10企業など、データを使った分析ブログも面白いです。レイオフの時のニュースは大騒ぎになることが多いですが、1年でそこから立て直して再雇用や新規雇用をできているスタートアップの存在は心強いものがあります。

アメリカの話ではありますが、全体のレイオフ数を見ても、新型コロナウイルスの感染初期の2000年夏頃に大きくレイオフの波があったものの、最近は落ち着いているようですね。

via reddit

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ネットのマーケティング

.comドメインは今も数万ドルでスタートアップに買われる

Hackrer News のトップに、.io ドメインで立上げに成功したスタートアップ企業が5桁ドル(five figures)の費用を掛けて .com ドメインを購入したという体験談が上がっています。

このスタートアップは、.io (イギリス領インド洋地域)という、テック系のスタートアップが近年好んで使うトップレベルドメインでサービスを始めた Remotive というリモートワーカーの採用サービスです。remotive は造語で、辞書にない言葉ですね。たぶん remote + motive なんでしょう。

2014年の創業期にはすでに remotive.com は誰かに取られていたため、サービスは remotive.io で始まりました。サービスが大きく伸びたのは新型コロナウイルスの発生からで、世界がリモートワークを余儀なくされる状況になったことが助けとなったようです。

サービスが順調に伸びてから早い段階で remotive.com ドメインの買取を考え始めたそうですが、ドメインの所有者は調べてもわからずじまい。レジストラであるGoDaddy経由で買い取りの意思表示をすると、$10000(110万円)以上ならという回答。この時は一旦諦めたようですね。

2018年も同じ回答、資金が確保できたのか今年2022年1月についに$10000(110万円)での買取を申し出るものの、ずっと大きな額のカウンターオファーが来て、それから3か月掛かって5桁のNDAで公表できない額で決着したということです。

インターネットの初期はブラウザのアドレスバーにドメイン名を手打ちするのが普通だったため、わかりやすい単語での .com ドメインの価値は非常に高く、売買のニュースも多く聞きました。でも今でもこんな売買が普通に起こっているんですね。今回体験談を書いた方も、ブランドの信頼、SEO、そして何より「ドット・アイオー」と付け足さなくていいのがクールだ、というのが決め手になっているようです。

過去の最高額ドメイン LasVegas.com だと$90000000(99億円) だそうなので、一般名詞でも固有名詞でもない分安いし、人件費なら一人年分もないでしょうから無駄ではないんでしょう。今回の事例では Hacker News のトップに載ってサービス自体の宣伝効果も出ているのですからなおさらです。

結局のところ、サービスがうまく伸びれば.com の購入はたいした負担ではないし、だからといって最初から .com のために大金を払うのはバカバカしい。.io など他の空いている TLD で安く始め、始めてしまえばサービス自身に注力するのがいい、ということなのでしょうね。

via Hacker News

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ネットの事件

投資家との会合でLSDをキメてたら解雇されたCEO

Bloomberg のニュースより。元twitter社員2人でメールマーケティングサービス Iterable を起業し企業価値1700億円(15億4530万ドル)にした中華系アメリカ人Justin Zhu氏、2019年の投資家との会合で「良いピッチ」にするため微量のLSDを吸引して臨んだところ、思ったより効きすぎてしまい会合は失敗。

先月末にこの時の失態を含めたもろもろ(カーゴパンツを履いてVCと会うとかも含む)で、「リスクを避けたい」投資家と共同創業者から会社を追われた、と。

Zhu氏はブルームバーグに対し、「白人でないから会社を追われた」とも言っていたと。そうなのかなー?

スティーブ・ジョブズ氏もLSDを使ってインスピレーションを得てたと語ったことがあるそうで、そういうリーダーをある程度許容する文化がシリコンバレーにはあった「こともある」のかもしれませんが。

via SFGate