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IKEAの1950年からの毎年のカタログが見られる公式アーカイブ

昨年末に紙のカタログを廃止することを発表し、2021年度版が紙としては最後のカタログ発行になったイケアですが、1950年代からの毎年のカタログ(スウェーデン版)をデジタル化して公開しています。

紙カタログ廃止のリリースでは1951年が最初とありましたが、アーカイブは1950年から始まっていますね。

1950年のカタログでは、食器やカバン、ネックレスやネクタイなど雑多なものを売っていて、後半が家具になっていますね。

こちらは1989年のカタログから。家具を置いた部屋全体を見せるのは今のカタログでも見ますね。

暦年のカタログが全部見られるというのは、インテリアの流行や人気の家具の変遷などを追えるということで、資料としても面白いですよね。70年分ですから。

Hacker News のスレッドでは、「スウェーデンでは郵便受けに『広告不要! ただしイケアのカタログは除く』というステッカーが良く貼られていた」という証言が出ていて、ステッカーの画像も紹介されていました。

ingen reklam tak! Men garna IKEA Katalogen. (広告はご遠慮ください! IKEAカタログ以外)

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技術

アナログなメーターをデジタルなネットワークに接続する

従来の機器についたメーターが示すデータをネットワークで利用するためにカメラと画像認識を組み合わせるという話、つい最近も新型コロナウイルスのワクチンを低温で保管する冷凍庫の温度監視という文脈でNHKニュースで紹介されて話題となってました。

メータのデータは内部に存在するのだから、データを直接取り出すのが技術的には筋が良いように思います。しかし、既存の冷凍庫をこのために新しいものに置き換えるのは費用が掛かるし、別の冷凍庫を監視したくなったらそちらに対応するにはまた別の接続ツールが必要となるでしょう。

人間が読み取る目的のメーターをカメラで読み取るという、一見無駄のあるソリューションにもそれなりの利点があるというわけです。

ピート・ワーデンさん(Pete Warden)がブログで紹介しているのも、そんなメーター読み取りの事例です。

アナログ式のメーターの上にかぶせる形でカメラをつけ、そこからメーターの最新の画像を入手し、

画像中の数字や文字、針の向きなどをソフトウェアで解析して、

メーターで表示されている情報を取り出せます。

あわせて10ユーロもしない IoTマイクロコントローラ ESP32 の載ったマイコンボードと200万画素のカメラモジュール OV2640 の上で、畳み込みニューラルネットワーク(CNN)を作り、文字盤や針を読ませることができているそうです。ソフトウェアは jomjol/AI-on-the-edge-device で公開。

このマイコンボード上からWebインタフェースで読み取り結果を公開してるので、読み取った結果を蓄積するもグラフ化するも、異常値を見てアラートを上げるのも自由ですね。

もちろん同様の商用のソリューションはいろいろあるようですけど、それなりの価格はしそう。安価なマイコンボードと自作ソフトウェアでもここまでできるんですね。