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Scoot Scoop – 放置された電動シェアスクーターを無料回収するサービス

アメリカ・サンディエゴの Scoot Scoop は、Bird や Lime など乱立する電動シェアスクーター(キックスクーター)の利用ルール違反に着目して立ち上げられた周辺サービスです。

街中に溢れる電動スクーター

路上でスマートフォンから開錠して借り、どこでも乗り捨てられる電動シェアスクーターのサービスがサン・ディエゴではたいへんな普及状況になっているそうで、Bird や Lime をはじめ Lyft, Uber, Razor らのスクーターもあらゆる場所に乗り捨てられているということ。

電動シェア自転車と違い、充電するための専用ステーションもないので、これらの会社は公道を自由に駐輪場として使っているわけですね。そうなると、歩道や玄関前の通行の邪魔になるところに置いたり、他人の家の前庭や店の前に置いたり、置かれた方には不満が高まってくるわけです。

# サン・ディエゴに住んでる人の「数十台の放置された電動シェアスクーターが道や店の前に積み重なっている」といったコメントが複数ありました。

ビジネスモデル

この会社は、私有地に放置されたこれらのスクーターを無料で回収するサービスを提供しています。スマートフォンのアプリ(Android 版しかなさそうです)で連絡すると、30分で引き取りにくるとか。サービス利用者には、自分の私有地に置かれたものを撤去することに同意させています。

Scoot Scoop 社は、こうやって回収した電動スクーターを倉庫に保管し、Bird や Lime などに引き取りと保管料を請求する、というところで儲けるビジネスモデルだということ。

訴訟

4月には Bird と Lime がこの業者を訴えたことがニュースになっていますが、裁判資料によれば、Bird 社は訴訟前に 1800台のスクーターを4万ドル(440万円)で、Lime 社は1300台のスクーターと285台の自転車を5万ドル(550万円)で、それぞれ買い取ったそうです。一台あたり2~3000円(27ドル)というとこでしょうか。

東京で放置自転車を持っていかれると2~3000円(27ドル)なので、スクーターの方がサイズは小さいですがそこまで吹っ掛けているようにも思えないですけどね。

本来は Bird や Lime が街に電動スクーターをこれだけばらまいているのですから、停められない場所に放置されたスクーターを停めていい場所に移すとか、回収チームを巡回されて苦情に対応するとかする責任があるようにも思うし、充電と同じで一部の利用者にインセンティブを与えれば働いてくれると思うのですけどね。

via The Verge