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技術

Audeo – 鍵盤部分だけのピアノ上で動かした手の映像から音を鳴らす技術

音が鳴らないピアノを弾いた手の映像から、指の動きを見て音声をつけるという研究[pdf]が Audeo です。

ワシントン大学のエリ・シュリザーマン氏の研究室のこの研究では、音楽家がピアノを弾いている「映像」だけを持ってきて、その映像から本来流れていたであろう「楽曲」を構築します。

ピアノ演奏の動画(映像)からピアノロールに変換するコンポーネント(Video2Roll)、生成されたピアノロールから指が重なって見えない箇所や音楽的に不自然な個所を本来の演奏に近いMIDIデータに変換するコンポーネント(Roll2Midi)、MIDIから楽曲を再生するコンポーネント(Midi Synth)を通すことで、ピアノの上で動かした指から、音楽を鳴らせたそうです。動画があります。

ピアノの音色を変えることもできますし、ピアノを弾くことでバイオリンを鳴らす、みたいなこともできますね。

研究としては音階と指がはっきり見えているピアノが適していて実現可能性が高かったのかもしれませんが、演奏の動画から音程が取れるなら、他の楽器についても同様のことはできるようになるのでしょう。

この研究が進めば、テーブルで指を動かすだけでスマートフォンが曲を鳴らす、みたいなこともできるようになるかもしれないですね。

via TheNextWeb

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データ可視化

Pianogram – 鍵盤のどの音階がどれぐらい弾かれるかを可視化

Pianogram は、ある曲がピアノ上で弾かれる際に、どの鍵がどれぐらい使われるかというのを可視化するサービスです。

pianogram-la-campanella

上はリストのラ・カンパネラを処理したもの。

「エリーゼのために」や、可視化の結果がわかりやすいショパンの「黒鍵のエチュード」や「チョップスティックス」など10曲を選んで、解析結果が表示できるようになっています。

また、MIDI形式のファイルをアップロードすれば同じように解析してくれます。拡張子.MID のピアノ曲のファイルを上げてみたところ、それらしい結果が出力されました。

via Flowing Data

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fun

丸いピアノPianoArc

PianoArcは丸いピアノです。

レディーガガの2012-2013ワールドツアーで、ツアーピアニストのブロケット・パーソンズさん(Brockett Parsons)が使用していた、演者の周りをぐるっと囲む円形のキーボード。

pianoarc

当然、音階がどうなってるのかという疑問がわきます。一周したって上がり続けるわけではないでしょう。88鍵のピアノが3台分繰り返して、残りの28鍵が制御用、全部で292キーとなるそうです。

サイズ的に複数入っての連弾も可能。というか、腕2本だけで約300鍵をフルに活用する演奏をする方がたいへんそうな気がします。

パーソンズさんを中心としたチームがPianoArcを開発したわけですが、注文すれば別のを作ってもらうことも可能だということです。お値段は「ご相談」ということ。

via PianoArc Keyboard Controller :: Gadgetify.com