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ネットの事件

「露出で払おう」とした起業家へのプログラマの返答

フリーランスのプログラマー、ザック・ズンデルさん(Zach Zundel)が、とある仕事の依頼について共有したツイートが大きくバズっていました。

  • 君に作れそうかな?

  • ワオ、いいアイデアですね。ええ、作れますよ。バックエンドにサーバ、フロントエンドにウェブアプリケーションをそれぞれ必要になりそうです。そうしておけば、将来モバイル対応したい時にも必要なものは既にそこにあることになります。

  • バックエンドの開発は$300(3万3000円) 請求するでしょう。あなたの指定のサーバに配置できます。ウェブアプリの方も、シンプルなデザインでよければ同じだけ掛かりそうです。もっとアートっぽくしたければフロント側は外注に出すので$700(7万7000円) ですかね。

  • 支払いについては柔軟に対応しますが、普段は着手時に半分、完了時に残りの半分を貰っています。

  • おお、ハハ。成長の暁にストックオプションで行くことを考えてました。

  • それか、露出を得るためにただやってくれませんか? 君のことを紹介してあげられる相手をたくさん知ってますよ

  • 今回のは大きな仕事じゃないし、基本的には●●●して△△するだけでしょう。$600(6万6000円) はちょっと高すぎると思いませんか?

  • あなたは僕に40時間分の作業をさせようとしてるんです。僕の経験と技術セットで時給$15(1650円) で働くというのはバーゲンだと思いますよ あなたは突然どこかから現れて僕にアプリを作ってくれと連絡してきたわけだし、僕の「露出」は十分そうに思います。コードを書くことで僕は食ってるので、タダ働きはしないんです。

  • なんなら、機能については相談にのれますよ。もっとシンプルにしたバージョンをデモ用として開発し、それで出資を募るんです。でも、あなたが言ったような■■■をするには$600(6万6000円) 掛かりますね。

  • オーケー F**k you, 今後爆発的に成長するビジネスの基盤作りに君を参加させてあげようというのに。

  • ビジネスをちゃんと理解してる誰かを探して作ってもらうことにするよ。君は(いずれ)悲しくも失敗した時に、この機会を無視したことがたいへんな失敗だったということに気づくだろう

  • すいません。僕も食わないといけないんで! 幸運を祈りますよ

  • この会話は保存しておく。もし君が私のアイデアを盗んだりしたら訴えるからな!

  • くそったれ

一連の会話をツイッターで流し、大きく広まった後で行われた会話も公開されています。

  • なんてことだ? 私たちの会話をツイートしたのか? 私は同意してないぞ

  • プライバシーの侵害だ、いい弁護士を探した方がいいぞ

  • 能無しのオカマ

現在、ザックさんのトップ固定ツイートは、

僕の提示したレートが低すぎた/低すぎるのはわかってます。今後の契約ではレートを上げていくので、それ(レートが低すぎる)をメンションで送ってくるのは止めてください

となっており、数万リツイートされたのを見た親切な人たちからのアドバイスが大量になって困っていることが伺えます。ザックさんは助けてあげようと十分安く提案してあげた可能性もありますね。それに対する返答はひどいものでしたが。

via Earthables

translated by @akky permitted by @franklyrosalind

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ネットのサービス

Who Pays Writers? – メディアごとのライター報酬を集めて公開するクラウドソースサービス

Who Pays Writers?(ライターにお金を払っているのは誰?)は、フリーランスライターの匿名申告による仕事の報酬額を集めて公開しているサイトです。

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トップページには、アルファベット順に雑誌やウェブ媒体のリストが並び、クリックするとそのメディアで記事を書いたことがあるライターと、その報酬額が一覧で表示されます。

who-pays-writers-latimes

ロスアンゼルス・タイムズを例にとると、

  • 紙とデジタル(オンライン)の両方に載る記事で10セント/単語(words)
  • 人物紹介記事で20セント/単語
  • コラム記事一本で200ドル(2万2000円)

など、過去に仕事をした人が、何年に、紙かデジタルで、記事の使用権を独占的に与えたかとか、著作権からすべて買い取ったか、報酬額(単語ごとや、記事本数ごと)などを閲覧することができます。

GawkerとかBuzzfeedは数件以上の情報がありますが、ロイターBusinessweekなどでも報告は少なく、まだまだこれからなのかもしれません。

なお、”asahi”とか”yomiuri”等、日本のメディア名でも検索してみたのですが、めぼしいものは見つかりませんでした。

匿名ということなので、必ずしも載っているすべてのデータが事実というわけではなく、中には別の意図をもって事実と違う報告をするユーザーもいるでしょう。しかし、それなりに多くのデータがあるものについては、ある程度の確からしさが得られるのでは。

僕も書いているジャパンタイムズはリストに無かったので、匿名の情報提供がまだ無いのでしょう。いくつか同様のメディアの報酬額を見ましたが、特に安いということもなかったので一安心しました。

「記事を書くまで報酬についての話がでなかった」とか「実際の入金までとても時間が掛かった」といった個別の情報も載っており、英語メディアから記事やコラムを依頼された時には、こういったサイトで下調べすることで起こり得る問題を避けることができるかもしれませんね。

via The Next Web