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ネットの事件

Internet Explorer 3.0 チームにいた若手エンジニアの回想ツイート

子供がオンラインでプログラミングを学習できるサイト Hour of Code の創立者である ハディ・パルトヴィさん(Hadi Partovi)は、Internet Explorer 3.0 の開発者の一人だったのですね。初期の「ブラウザ戦争」にマイクロソフトという巨大企業側から関わった経験をツイートされています。

パルトヴィ氏は22歳の時、たった9人だった IE開発チームに入っています。初期のワールドワイドウェブ(WWW)の標準的な地位を占めていたネットスケープナビゲーターのシェアは95%。当時のIEはというと、技術的には2年近く遅れていたと。

以下、長連文ツイートから面白かった箇所を抜き出します。

  • チームは採用を絞りに絞った
  • ボスの言葉「できるといったやれ、できないのは構わない。できないことを引き受けて失敗するとチームが止まる。ノーと言うことを覚えなさい」
  • モチベーターとしてのビル・ゲイツ氏のメモ
  • IE3.0開発の発表日は真珠湾攻撃にちなんだ1995年12月7日。先制された戦争をやり返すためならAppleやAOLとも組んだ
  • Netscapeのマイク・アンドリーセン氏の次の言葉を壁に貼って闘志を燃やした「Netscapeによって、Windowsはもうすぐ品質の悪いデバイスドライバ集みたいなものになるだろう」
  • 3食を共に取り、深夜にフーズボールで遊んだ
  • 離婚や壊れた家庭や不眠症その他の悪い事も起こったが、2万人の会社内に人生を賭けた100人のチームがあった。(この部分と働きすぎの描写については、後で誇張しすぎたという訂正記事を出されています)
  • IE5で勝利した後、マイクロソフトは勝利したと考え、パラノイド的であることを止め、IEはジョークの対象になってしまった
  • だめになっていくIEを見るのがつらく、1999年に退社した

エキサイティングな環境に22歳の移民として入り、すばらしいメンバーと一緒に短期間で勝利を収めたことへの誇らしさが伝わる体験談でした。結果成功したから良い思い出になったという見方もできますが、馬車馬のように働ける時期に働くに足るチームと出会えたことがプラスになっているし、その後の起業等の成功にもつながっているのでしょうね。

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ネットのマーケティング

5分前に糞尿だった水を飲むビル・ゲイツ氏

マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏といえば、引退後は慈善団体を運営して、多くの人を悩ませるいろいろな問題の解決に取り組んでいますが、今回公開された動画では、下水の汚泥からきれいな水を取り出すプラントを視察しています。

janicki-omniprocessor-1

動画では、数分前には人から出た排泄物だった、という汚泥が、このプラント Janicki Omni Processor で乾燥・加熱され、蒸気からは発電を行いつつ、飲めるレベルの綺麗な水も精製する、という過程がわかりやすく説明されています。

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最後には、タップから出てきた水を、あのビル・ゲイツ氏が飲んでみせています。

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「水だ」

風呂屋で牛乳を飲むような勢いではありませんが、理屈としてとても綺麗な水だとわかっていても、こうやって飲んでみせるのは偉いですね。「マイクロソフトを作って育てたことよりも、引退後の慈善活動によって後世に名を残すのではないか」などと評されるだけのことはあります。