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ネットのサービス

SoundPrint – お店などの騒音レベルを共有する口コミサービス

SoundPrintは、静かな場所を共有するための食べログのようなレビューサービスです。

サービスはAndroid版iOS版のスマートフォンアプリの形で提供されています。

アプリは最初に「デシベルとは何か?」の説明から始まります。

アプリで今いる場所の騒音を測定し、それを登録、共有することができます。

東京でも騒音レベルが登録されている店がいくつもあるようです。お店のデータは Foursquare のものを参照しているようで、アプリ内から騒音度以外の基本的な(APIで取れる)お店の情報などを得たいときは Foursquare に飛ぶようになっています。

東京だとそれなりに登録データがあるように見えますが、実際のお店の数からすれば、やはり日本でのユーザーは全然いないといってもいいレビュー数ではあります。

こういうアプリが出るからには、静かなお店を探したい、静かなところで食事したい、という需要はあるのかもしれません。総合的なレビューサイトが騒音についての情報も投稿できるようになるようにする手もあるでしょうけれど。

お店がうるさいかどうかは、その時いた他の客に影響されるところもあるかとは思いますが、もし多くの人が使うようになれば、その時の混み具合とか特定のお客の影響とかに左右されないデータベースになれるかもしれないですね。

スマートフォンの普及で、周囲の音やノイズレベルを簡単に誰でも取得できるようになりました。その点は10年前とは道具立てが違うわけで、マイクを活用した新サービスや既存サービスへの新機能を考えてみるのはありかもしれないと思います。

via Accessible via Hacker News

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データ可視化

SeriesHeat – 海外ドラマの各話レーティングをまとめて面白い話を見つけられるサービス

SeriesHeat は、海外の巨大映画情報/レビューサイト imdb のレーティングデータをシリーズ毎に並べて表示してくれるというwebサービスです。

このように、何回にもわたってドラマ化されている人気シリーズの、どの話が評判が良くどの話が不評なのか、を一望することができます。

各話のレートをクリックすると imdb のその話のページへジャンプするので、不思議に評価が低い回の何がダメで悪いレビューが集まっているのか、などを見ることもできます。

Flip ボタンでシリーズx各話の縦と横を逆にしたり、 Color Scheme を3種類変更したりもできます。

リメイク作品の1話は、厳しいレートだったりしますね。

もともとのアイデアは reddit に投稿された The Simpsons のレーティングを手動で可視化した表にあるそうです。

このサービス、話が続いていて連続してみないとわからないドラマよりも、一話完結でどこから観ても楽しめるようなドラマでより使えそうに思います。今はサブスクリプションでシリーズ全話を見放題なんて環境もありますし、全部の話を観るほどの暇はないけど評判のよい話だけを選んで観たい、なんていう時にも役に立つかもしれません。

imdb に登録されているドラマなら、英語圏のドラマに限らず可視化できるのでは、と思いドラゴンボールとかワンピースとかも入れてみたのですが、海外のドラマが一定話でシリーズを終了するのに対して、特にシリーズという概念がなく数百話続く日本の人気アニメ番組は、表の作成がうまくいかず読めないほど小さくなったりしてしまうようです。

via Hacker News

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ネットの事件

公式で星3以上のレビューをするまで使えないiPhoneアプリが登場(そして発禁)

プロアップストア評論家(そんなのあるの)のコスタ・エレフセリオさん(Kosta Eleftheriou)がツイッターで報告した UPNP Xtreme という iPhone アプリのすごい挙動がこれ。

App Store のレビューダイアログが出ますが、

  • 「後で評価」をタップしてもダイアログは閉まりません
  • 星を3つ以上つけると、”Submit”ボタンが有効になりレビュー投稿されます
  • 星1,2個はタップできず、Submitもキャンセルも効きません

つまり、星3個以上のレビューを投稿しない限り、先へ進めない=アプリを使えないということ。

UPNP Xtreme は、DLNA や UPNP に対応したスマートテレビにiOS 上の動画コンテンツをストリームで送るアプリだそうで、エレフセリオ氏によると7000近いレビューを受け、1500万ダウンロードを誇っていたそう。氏のツイッター上での告発の後にアプリは公式アプリストアから取り下げられたそうですが、このようなインチキを通しているアプリは他にも多数あるのだとか。

こちらのユーザーの解析によれば、このアプリは iOS のレビューダイアログを呼び出した後、ダイアログが可視になるのを監視し、キャンセルボタンや星1-2の部品上に別の何かを置くことでタップできないようにしているようだ、とのこと。

タイミングによってはすり抜けられるようで、星1つでこの不正について報告していたレビューもあったようです。この人はタップではなくドラッグを使って星1つでSubmitできることをデモしています。

多くの利用者は良いレビューをしないと使えないことから、レビューして先へ進んでいたのでしょうね。そしてレビューの数も多く平均点も良い(そりゃそうだ)ことから、さらにダウンロード数が増え、また良いレビューが増える、と。

エレフセリオ氏は、アプリストアは信頼できる場所ではないし、常に用心深くする必要がある、と警告しています。

公式アプリストアへの怒りから開発者が不正ハンターに

The Vergeによれば、エレフセリオ氏がプロのアプリストア評論家となって日夜このような不正を告発し続けるようになったのは、ご本人のAppleウォッチ用キー入力アプリ FlickType に関して、後発のとんでもなく高価な、しかし出来は良くない競合アプリがフェイクの星5レビューを連発して彼のFlickType を抜き去っていったことがきっかけだそうです。

氏はこれまで100以上のこういった不正アプリをアプリストアからの撤去に追い込んだそうなのですが、アプリストアの運営者として手数料を取りながら不正レビューの取り締まりに本腰を入れることなくもっと多くの不正を放置している、と今年初めに Apple を訴えてもいるそうです。

via Hacker News