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OKグーグル、東京からベトナムまで徒歩で行きたい – 出てきたルートは?

Googleマップで「東京→ハノイ」を検索すると、飛行機で6時間ぐらいと出るのですが、

移動方法を徒歩にすると、こんなルートが出てきます

キレイに中国を避けてますね。距離にして1万6000km、3163時間は眠らずに歩き続けたとしても4か月以上。

八戸~苫小牧、宗谷海峡、間宮海峡はフェリーを使うようなので完全徒歩とは言えませんが。元ネタではウラジオストクからハノイになっていて、こちらはすべて徒歩ルートです。最近なにかとニュースになるアフガニスタンのカブール周辺も通りますし、簡単な道程とは言えません。

「Googleマップが中国に対応していないから?」 と、「北京→上海」を入れてみると、ちゃんと結果が表示されます。

reddit の議論では、中国の地図情報データの安全保障上の規制でデータ利用が制限されているからではということでした。特に国境周辺の地図情報は得られなかったり、利用するとまずいことになったりするんでしょうかね。

「新型コロナウイルスで入出国が禁止されているからでは?」という意見もありましたが、COVID-19以前からGoogleマップでの中国国境の扱いはこんな感じだったと反論がありました。

via reddit

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戦後の国境変化を見られるインタラクティブ世界地図

国境の歴史(History of International Borders)は、1946年から後に新しくできた国境(アフリカ諸国や旧ソ連)や消えた国境(東西ドイツ)を暦年で表示できるインタラクティブな地図です。

左上のスライダーを動かすことで、その年の国境がどうであったかが変化します。

国名や地域の境は独立する前から地図に描かれているため(例えばスロバキアが最初からある)、当時の地図というわけでもないのは物足りないですが。年代に応じて当時の国名が当時の領域で描画されると、より正確で探検が楽しい教材になると思います。

show lifetime of polygons にチェックを入れると、国境に変化があってからの歴史が短い国・地域が赤く表示されるため、変化が追いやすくなります。

via Maps Mania

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Disputed Territories – 領土紛争のある場所のGoogle地図がそれぞれの国からどう見えるかを見せるプロジェクト

以前にも、グーグルマップの間違いが中米ニカラグアとコスタリカの領土紛争に影響したというニュースがありましたが、Googleが領土問題の残る地域の表示にかなり神経を尖らせているのはご存知でしたか?

国境線の描き方や国境付近の島の地名などを、どの国の主張に合わせて表示するかで、かなり苦情が来るらしいです。日本政府も昨年、一部地域の表示が日本の主張に沿ってないということで自治体や大学にグーグルマップを使わないよう通達していますね

そういった苦情を避けるためでしょう、見ている国に応じて地図の表示を差し替える、という対応が行われているようで、Disputed Territoriesプロジェクトでは、そのような国によって地図の表記が変わる場所の地図を集めて表示しています。

たとえば、クリミアの地図は、ロシアから見ると半島の根っこに国境がある(半島はロシア領)のですが、ウクライナから見ると国境がない(半島もウクライナ領)ように見えます。

日本・中国・台湾の絡んだ尖閣諸島(Pinnacle Islands)も出ています。アメリカから見た地図と、関係3国から見た地図では、それぞれ島の名前が違って見えます。まあ、それを言うと中国から見える台湾にも島名が表示されていないようなのですが…

disputed-terrirories

見え方を変えたからって紛争が解決するわけではないですが、おそらくこれをやるだけで相当の問い合わせや苦情が無くなるのでしょうね。

このサイト自身のソースコード、Google Mapsを異なる国からアクセスしてスクリーンショットを自動で撮るところや、サイトをAmazonのAWSに展開するところなど、すべてオープンソースとして公開されています

これら以外の紛争地帯も表示したい、という場合は、自分で別のサイトを立てることもできるし、スクリプトを追加して貢献することもできますね。

via See How Google Displays Disputed Borders Worldwide