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ネットの事件

保護者を馬鹿にしまくった教育委員会のビデオ会議が実は公開状態だった

内輪のつもりのオンライン会議が、実はネットに公開されていたら?

今月2月17日、アメリカ合衆国カリフォルニア州オークリーのオークリー・ユニオン小学校区の教育委員会で、定例の会議がWebExを使ったオンライン会議で開催されていました。

委員たちは会議がプライベートだと思い込んでいたようなのですが、会議の存在は委員会のサイトで告知されていて、URLもパスワードも掲示されていたということ。

告知を見て聴講しようとしたある保護者は、そこで話されている内容があまりにひどいと感じ、録画をし、匿名でYouTube にアップロードしました。

録画から7,8分後に、委員の一人が会議が公開状態だったことに気づいて全員に伝えた瞬間がこちら。

委員長は「オッオー」としか言えず。言葉を失ってます。

会議が公開だったと気づく前にどんなことを話していたか? YouTube で全部聴けますが、NBC局のレポーターが問題箇所をピックアップしてくれています。

保護者から休校が長期間続いていることに対する不満が出ているという議題に、「親たちは状況の背後にあるもの(伝染病予防)を理解せず、ベイビーシッター(=小学校のこと)に戻ってほしいと思っている」「そうだ」「その通り」

「私の兄弟は医療用マリファナを配達してるんだが、うちの小学校の親たちはその常連だった」

学区最高責任者「保護者からのパブリックコメントが長いので、自動で飛ばす仕組みが必要だ」「すばらしいわ」

オンラインで批判してきた保護者について「ビッチ! あんたが批判してくるなら、こっちはf*ckしてやる」「ハッハッハ」

署名サイトで委員会全員の辞任を求める請願が7000名の署名を集め委員の4名が辞任しています。

内輪の会議で冗談が出ることはどこでもあるかと思いますが、度を越しているように思いますね。

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ネットの事件

「アメリカにいるなら英語名を使え」と要求した教授のメッセージがSNSで共有され人種差別と炎上

ベトナム系アメリカ人のフック・ブイさん(Phuc Bui)は、カリフォルニア州オークランドのLaneyコミュニティカレッジ(2年制大学)の教授とのオンライン授業でのやりとりで「あなたの名前は英語で侮辱してるように聴こえるので、名前を英語化(Anglicize)してほしい」と要求されたそうです。

これにブイさんは「名前を英語化(Anglicize)しろというのは差別的に感じます。私の本来の名前で呼べないということなら、Title IX事務所へ報告します」と答えています。

# Title IX というのは学校での性差別禁止を禁じた教育改正法第9編のことを指すようですが、Title IX Office という名前で学生の差別一般に関する相談窓口を指すそうで、アメリカでは他でもこの名前を使っている大学があるようです。

ここで謝れば良かったものを、教授は自分の意見に固執します。

「あなたのフック・ブイという名前はF*ck Boyと聴こえます。もし私がベトナムに住んでいて私の名前がそちらの言葉でEat a Dick聴こえるようであれば、自分自身とそれを発声しないといけない周囲のために名前を変えるでしょう。」「あなたが侮辱されたと思ったのは理解できます。しかしあなたの名前は私の言語では侮辱的な音なのです。重ねてお願いします」

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So I’m disgusted and disappointed. Honestly, I really liked laney college but this teacher had the ignorance and audacity to tell my sister to anglicized her name is disgusting. Anglicized means to make English in form or character. As a professor, he should be trying to learn her name and culture and not try to white wash her name. My sister graduated high school thinking she can finally be able to use her name. But this is fucking disgusting. I really hate cussing on social media but the fact that this white professor had the audacity to ask her to make her name easier is disgusting 🤮🤮🤮🤮. If you read the last page, he’s calling my sister’s name an embarrassment and that it’s sounds like an insult. I love that my parents want to keep my culture alive by keeping our Vietnamese name. If you can’t say it then ask. In addition, Hubbard said that English is his language. But also forgot that my sister also spoke English and that’s not his language.

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さらに、「英語名」をつけないブイさんに対し、オンライン授業でブイさんのことを呼ぶときはP グェン(阮 – ベトナムで一番多い苗字)と勝手な名前をつけて呼んだそう。動画が残されています。これも失礼ですよね。日本人だからスズキ、とか中国人だからワン、みたいなものですから。生徒を個人として見ていない。

[訂正 7/11] ブイさんのフルネームがPhuc Bui Diem Nguyenで、よくある姓で呼んだわけではありませんでした。した。上段については私の完全な確認不足でした。ごめんなさい。Ichiro が読みにくい・言いにくいから I Suzuki と呼ぶ、といった感じでしょうか。

# ベトナム系「アメリカ人」なのですから、Phuc だってアメリカ人の名前、なのですが

ここまで意見を変えないと、Title IX事務所なりなんなりに伝えるしかないと思いますが、これを聴いて憤ったブイさんの妹が Instagram にて一連のやりとりを公開したところ大きな反響を呼び、大学がこれを人種差別と外国人嫌悪と認め、謝罪するに至りました。

炎上はテレビのニュースで報道されるまでに。

テレビリポーターのtwitterで報道後について報告されています。この教授本人も一度はツイッターで謝罪を公表したそうですが、既にアカウントごと謝罪ツイートは消えてしまっているそう。

スクリーンショットに残っている謝罪: 「私の無神経な行動が苦痛と怒りを私の生徒と、そして私の2通の不適切なメールをインターネット上で読んだ多くの方々へ与えたことを謝罪します」

英会話の勉強で英語名?

このニュースを単体として読むと、たしかにひどい差別でこんなことあるのかと思ったのですが、考えてみると自分も似たような経験をしていたことに思い当たりました。その昔、最初に入った会社で業後の英会話教室に参加していた時、最初の授業でアメリカ人教師に「英語名をつけるように」と言われた記憶が。

調子のいい男性の教師で、先輩社員の山本さんに「ようしお前はジョンだ。ジョンっぽいからな」みたいなことを言ってました。

「英語名をつけてお互い会話することで、より英会話に没入できる」的なことを言ってたように思いますが、考えてみれば、なじみのない日本名の生徒たちの名前を憶えて呼びかけるのが面倒だったんでしょうね。

他の同僚たちも、なにぶん英語で会話してると圧倒的に反駁するのは難しいわけで、喜んでか渋々かはわかりませんが何かしら聞いたことのあるような英語の名前をそれぞれがつけ、それでお互い呼び合ってたように思います。まあ中には日本語名でも簡単な人もいるし、数週間後にはジョン以外は定着していなかったように覚えていますが。

そういえば、その時に勝手に変な名前をつけられるのが嫌で、Akky というニックネームをその場で作って呼ばせたのを、ハンドルネームとして今まで使うことになったんでした。音節が短くて覚えやすければ、ジャックとかマイケルとかじゃなくてもいいんだろう、と。

その後は海外勤務などもあり「お金払って英語習うぐらいなら英語で仕事したほうがお金も貰えていいんじゃないか」と英会話教室に行くこともなくなりましたが、この風習今でもやってるところあるんでしょうかね? 外国語を学ぶのはいい事だけど、自分のアイデンティティに関わることまで曲げられるいわれはないですよね。

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育児

Node-REDとGoogle Homeで学校の時間割通りにチャイムを鳴らす

今週から子供の学校が休校になってしまいました。全国への要請から1営業日で休校・春休み突入となった学校の現場はたいへんだったでしょうね。

自分の仕事の方はというと、もともと週3日勤務だしできるだけ職場に行くことにしているので、たまにしか在宅勤務はしてなかったのですが、新型コロナウイルス流行にあわせてデフォルトが在宅勤務となりました。

そんなわけで朝から晩まで家で子供と過ごすことになりましたが、学校休みとはいえ学校で習うはずだったことをやらなくてはいけません。実際、今週になって「家で勉強してほしいこと」みたいな長大なプリントもオンラインで学校から回ってきました。

子供はもう毎日が日曜日気分でウキウキなのですが、僕は普通に仕事してるわけだし、ちゃんと「学校に行っているかのように」過ごそうか、と考えました。そのためには、学校の時間割を意識できることが必要かな、ということで、学校で鳴るアレ、チャイムを自宅に導入しようかなと。

やり方はいろいろあると思いますが、我が家では既に Node-RED が一つ動いているので、これでやろうかなと。

ライブラリを2つ追加します。

チャイムの音声は、こちらのサイトの学校チャイム1(リアル)ステレオを使いました(非商用無料)

構成はこんな感じ。Google Home で鳴らすやつと、ブラウザ上で鳴らすやつの2通りあります。(後者の場合は node-red-contrib-play-audio を使用)

チャイム音のmp3ファイルを、下段のように mp3 ファイルを Content-Type: audio/mpeg でGETアクセスできるようにします。

そして、cronplus のスケジュールに、平日(1-5)のそれぞれの時刻にメッセージを発生させるようタイミングを設定

メッセージが来たら、Cast がチャイム音mp3ファイルのURLを参照して動く指定をします。Google Home や Chromecast が複数あれば、家のそれぞれの場所で鳴らすようにもできます。

設定は以上。学校の時間割と同じタイミングで、授業の開始・終了の鐘が鳴るようにできました。