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ネットの事件

学生の小論文を代筆してくれるサービスがYouTuberで宣伝しすぎてBBCに見つかる

宿題の小論文を代わりに書いてくれる、という EduBirdie というサービスがあるそうです。

どんな感じで小論文を発注できるのか、注文画面を見てみました。

「推薦入試用」「研究」「ビジネスプラン」「書評」などから種類を選び、書くタイトルと分野を指定します。

分量(ページ数/単語数)、納期(短いと高くなるんでしょうね)、一から書くか・既存の何かをリライトするか・編集だけ頼むか、他の論文をどこから何本参照するか、関連する画像や図などがあればそれらもアップロードし、送信すると、この注文を受けたいという代筆者達が料金を提案してくる、という仕組みですね。

YouTuber を多数起用したプロモーション

BBC が先日報じたのは、この EduBirdie をいろいろな有名 YouTuber が動画の中でオススメしている、という現象。BBC が調べただけでも250名以上が動画の中で EduBirdie を薦めていて、これらはたぶん EduBirdie からお金が出ている動画内宣伝なんでしょうね。

それらの宣伝コーナーの動画を、EduBirdie の公式ツイッターアカウントが再利用して紹介したりもしているので、どんな感じのオススメがされているのかを確認できます。

だいたい言ってることは同じですね。書けない小論文をあなたに代わって書いてくれる。オススメ。チェックしてみなよ、という流れ。ある程度の台本がありそうです。

@edu_birdie の過去のツイートを見ても、小論文の書き方に関するブログ記事を書いたり、いろいろなネットのプロモーション手法を試していて、ああ仕事熱心だな、という印象を受けました。熱心にやりすぎて今回大騒ぎになったわけですけど。

BBCの報道後、YouTube が動画を削除しだす

YouTube がこの話題に反応して、EduBirdie の宣伝を含む YouTuber 達の該当する動画を閲覧不能にしてまわっているのはちょっと意外でした。EduBirdie も BBC も言ってますが、違法ではないですからね。YouTube 側のコメントによると、小論文代筆サービスの宣伝は YouTube のポリシーに反するんだそうです。

子供が宿題でズルをするのは良くないことだし、Q&Aサイトでもそういうあからさまな「あ、これは子供の宿題だな」とわかるような質問が有っても、そういったズルい行為をたしなめるような大人の回答がついたりもします。ポルノやプライバシーなどいろいろな問題について「何を消せて何を消すべきでないか」という議論がよく起こっている YouTube でも、学校の課題を代わりにやってくれるサービスに厳しくすることに、あまり反対の声は上がらないのでしょう。

類似のサービス、いろいろありそう

ちょっと調べてみても、SpeedyPaper.com, Edusson, EssayVikings.comなど、類似のサービスがたくさんありますね。

# どれも良く似ているので、全部裏でつながってるとかいうこともあるのかもしれません

EduBirdie は学生の宿題を肩代わりすることに特化しているサービスですが、Upwork のような一般的なクラウドソーシングサービスでも、廉価で文章を書いてくれるプロやセミプロはたくさんいるわけです。専門サイトの形だからこそ宣伝効果も高く、もしかしたら学生の間でも口コミで広まったりするのかもしれませんが、本当にずるい学生なら、一般向けのクラウドソーシングサイトで、仕事の発注であるかのように論文を書かせたりしているかもしれないですね。

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ネットのマーケティング

[訂正有り] 生涯学習NPOが?仕掛けた「学校をさぼるな」動画のあまりにあまりな内容

オーストラリア西部のLearn for Life (生涯学習)財団が公開したSet Yourself Free という題のビデオが、たった一日ですごい評判(&悪評)を呼んでいるようです。僕が見た時点では再生回数が340万回。

# このNPOはフェイクだ、という話が出てきています。記事タイトルに「?」を追加しました。

[注意] かなり人を選ぶ動画です。迷ったらもう少し下まで読んでください

学校を抜け出して車に乗り込み、私服に着替えて海へ

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美しい歌にあわせた、とても楽しげな学校からのエスケープ。「こんな学生生活を送ってみたかった!」という映像なのですが、そういう趣旨のビデオでは全然なくて…

インパクトがすごいので、時間のある方はぜひ観てみてください。全部で2分もありません。ただ、気の弱い方や冗談(?)の通じない方は見ないほうがいいでしょう。

以下ネタバレ

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イベントレポート

就職活動中の学生さん達と対談をしました

就職活動している学生さんとお話をするという企画があり、そのイベントレポートが公開されましたのでご紹介します。かなり恥ずかしいですが。

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ジョブカレは、ネット経由で就職活動中の学生と企業で働く社会人とをマッチングさせる就職支援サービスということです。通常はサイト上で「学生と会いたい」企業OB/OGが手を挙げて、そこに「OB/OGと会いたい」学生が応募する形で会合が行なわれるようなのですが、今回ジョブカレさんからのご提案でスペシャル企画として学生を募り、会ってお話をすることになりました。このスペシャル企画の第一弾は佐々木俊尚さんで、その次の第二回ということになります。

イベントでは、(今はやりのノマドとかではなく)ただの会社員でありながらブロガーを仕事としていることとか、産休や育休を何回も取っていることとか、これも会社員という身分のままでイギリス・アメリカ・ベトナムなどで長期間働いたりとか、自分のキャリアにおいて特色のある部分について、特にいろいろな質問を受けました。

自分が就職した時とは社会の厳しさがまったく違うので直接の参考になるかどうかはわかりませんが、自分のキャリアの節目節目でどのように考えてどんな選択をし、その結果何が得られて何が得られなかったのか、といった、普段このブログでは書かないような話をいろいろとしました。普段あまり自分については語らないタイプのブロガーなので、かなり恥ずかしいのですが。何かしら、これから大きな選択をしなければならない学生さん達の参考になることが話せていればいいなと思います。

海外IT紹介ブロガーとして以外に「この人は何者なんだ」みたいに思っていた読者の方がいらしたら、そういう方にも読んでみていただければと思います。かなり恥ずかしいですが。

ジョブカレ – サイボウズ・ラボ秋元裕樹さんによるSpecial OB訪問! 本文は「レポートを読む」から、前・後編の二部となっています。