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トイレでアルコール濃度を測定し、預けた車を返さないことで発生前に飲酒運転を防ぐPee Analyserシステム

シンガポールのナイトクラブZoukでマーケティング企業DDB Groupが設置したのは、酔っ払いを見つけるトイレとRFIDタグを組み合わせた、飲酒運転者を未然に防ぐシステム Pee Analyser(小便分析器)。

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「われわれの戦略: 飲酒運転者を、飲酒運転をするよりも前に補足して驚かす」

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自家用車でクラブに来た客は、駐車場で係員に車を預ける際に車の引換券としてカードを受け取ります。じつは、このカードには個々に認識できる RFIDタグが挟んであります。

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クラブのトイレの小便器には、自作のアルコール検知器が設置されています。

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デバイスにかかった小便が飲酒運転レベルのアルコールを含んでいることを検知したら、今前に立っている利用者のRFIDを読み取って、そのことを記録します。

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その場で目線の高さに警告も出しています。「運転するには飲みすぎたようですね。タクシーを呼ぶか、我々の提供する代行サービスを使ってください」

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たとえこの警告を無視して、帰り際に駐車場で自分の車を出させようとカードを渡しても、係員がカードのRFIDを読み取り、

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酔っ払ってることは既に確認済なので、車は出せません、となる、ということです。

このシステムを運用しての2週間で、573人の飲酒者が検知されて、なんとそのうちの342人が車に乗って帰ろうとしていたそうです。このシステムがなかったらその全員が飲酒運転してたわけですね。

via Urine-Analyzing Toilets Warn Clubgoers Against Drunk Driving – PSFK

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