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Wordleの初手最悪になる英単語

最もありそうなアルファベットを見つけに行く Wordle の最善手があれば、次につながらない可能性が非常に高い最悪の開始ムーブもあるわけで、それを計算した人がいました

“ZQXCK” とかは5文字ではあるけど英単語ではないので、単語として辞書にある中から、まず使われていない可能性の高いアルファベットを含む単語を探す必要があるわけです。

このTaylerさんの計算結果では、ワーストが “OXBOW”。こんな単語知りませんでしたが、牛を動かないように押さえておくための道具だそうです。

Oxbow - wikipedia
By Wolfgang Sauber – Own work, CC BY-SA 3.0

他の解き進まない単語としては、”INFIX”(しっかりと取り付ける)、”IMMIX”(混ぜる)、”ZIMBI” など。zimbi ってなんだ? と調べたら、紀元前16世紀前後に貨幣として使われていたタカラガイの殻のことだそうです。

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英語学習

Wordle(ワードル)必勝法

twitter など SNS での拡散力が強くて急速話題となってきた英単語当てゲーム Wordle(ワードル) 、もう遊びましたか?

6回の試行から回答の単語に含まれるアルファベットの種類と位置を絞っていくというクイズゲームですが、「英単語」という片寄りのあるデータ群から推測するというゲームの性質から、どのようにすればより早く答えにたどり着けるかということを考える人も多いようです。

カリフォルニア大アーバイン校でCSを学ぶスペンサー・チャーチル氏(Spencer Churchill)は、Wordle で使われるすべての英単語のリストと Python スクリプトによって、できるだけ早く Wordle の正解にたどり着きたい人のための最善初手・二手を絞り込んでいます。

使われている文字を特定するほど次の回での絞り込みが進むのですから、できるだけ早い段階で多くの文字を試すのが有効かと思われます。

英単語には良く出てくる文字、あまり出てこない文字があるのですから、良く出てくる文字を5文字使った単語が、一番絞り込みができる良い初手ということになります。

チャーチルさんはまず、すべての対象単語を集計し、最も出現頻度の高い方からのアルファベット・リストを得ました。

次に、頻度の高い方から5文字ずつを選び、その5文字で構成される単語をスクリプトに出させます。

最速のための5文字の単語が複数あったため、こんどはそれらの中でもっとも有利な単語はどれか考えます。アルファベットの登場の有無だけでなく、アルファベットの正しい位置がわかる方が正解に近づくため、こんどは位置を含めて最も出現頻度が高いものを抽出すれば、これが最も有利な初手となるというわけです。

ブログで提示された最善の初手・二手を使って今日のWordle を解いてみたところ、2段目にしてかなりの絞り込みができ、4回目で正当にたどり着くことができました。

このブログ記事を紹介するHacker Newsの掲示板では、他にも理想の初手を考えていたいろいろな人たちからのコメントが集まっています。ORATE(演説する), SLATE(粘土板), SAUTE(炒める), AESIR(アース神族) などなど各自の考えるベスト・オープニングが紹介されていました。

また、人力であれば今回のような初手・二手目を覚えておくぐらいが関の山ですが、その場でプログラム的に解くのであれば当然、初手の結果を見てベストな二手目は変化しうるはずです。これを含めてのソルバー作りもプログラミングの課題として面白いのではないでしょうか。(ソルバー作ってる人も当然いますね)

Hacker News