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ネットのサービス

英語の求人文章から「男性的」「女性的」な表現の偏りをチェックしてくれるサイト

イギリス内閣府とNPO団体 の共同運営するAppliedは、ジェンダー差別や人種差別を廃し、公正で多様性のある採用ができるような支援機能を多数持つ求人サイトだそうです。

そのような機能のうちの一つ、あなたの書いた求人の文章のジェンダーバイアスをチェックしてくれるオンラインツールは、デモとして無料公開されています。

試しに、ネットに公開されているシニア・プロダクトマネージャー募集のサンプルを与えてみたところ、こんな判定が出てきました。

男性的(masculine)と判定された単語は、

  • leader (リーダー)
  • confident (自信いっぱいの)
  • analyze (分析する)
  • lead (リードする)
  • leadership (リーダーシップ)

女性的(feminine)と判定された単語は

  • responsibilities (責任)

求人広告に書かれた文章は、その職務のことだけでなく、企業組織やその文化についてのヒントを応募者に与え得るそうです。Applied は、男性的な言葉ばかり並べた募集の文面は女性の応募を遠ざけ、結果的に多様性の無い組織を作ってしまう、と主張しています。求人を書くときに、無意識にどちらかの性の人物を想定して、言葉を選んでしまっていないか、ということでしょうね。

他にも同様の注意を呼び掛けているサイトはあり、バイアスの少ない文章が求人で重要、という考え方はAppliedだけの発想ではなさそうです。

サービスは最低プランが無料から始まるフリーミアムで、ユーザー1人で使うだけなら無料である程度使えるようです。

海外に支店があったり、グローバライズした製品やサービスを売ったりしなければいけない日本企業では、英語で求人しなければいけない、という状況もあるでしょう。英語で正しく文章を書くだけでも大変ですが、文章に含まれる微妙な偏りや差別については、文法的な正しさとはまた違った知識や経験が必要そうですし、このようなツールに一回かけてみて、あまりに一方的な判定結果が出た場合はちょっと考えてみる、というのは安全のためにもいいかもしれないですね。

via New Scientist

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ネットの事件

TechCrunch Disruptのハッカソンでセクハラ発表

ハッカソンの成果発表で問題のある発表をしたチームが2件も出て、性差別だと問題になっているようです。

http://www.youtube.com/watch?v=b2OhpES4L7g

胸をみつめるアプリ(Titshare)の方はFacebookで謝罪が出ています

Circle Shakeの方は、iPhoneを10秒間に何回シェイクできるかというアプリで、それ自体は一秒に16連打を目指すおもちゃなんかと違わないアイデアですが、発表の内容が悪かった。

ハッカソンの参加者に9歳の少女もいて発表を聴いていたことも、この2組に対して怒っている人が多い理由ではないかと。

主催のTechCrunchは謝罪文を出しています。今後はガイドラインの設定や、事前のチェックを行いますということですが、ハッカソンの発表会の特徴のひとつである、ギリギリまで良い発表をしようと改善するダイナミズムは失われてしまうかもしれません。

今月は東京でもギーク系の大きなイベントが複数あるようです。発表準備をしている人は、安易なウケを狙いたくなったら、そのネタが女性や子供が聴いても大丈夫なものかを考えてみるのもいいかと思います。

via 'Titstare' App By Jethro Batts And David Boulton Sparks Outrage And Sheepish Apologies, Sex Apps at TechCrunch Disrupt 2013 – Business Insider