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RankedVote – 順位付きのアンケートやウェブ投票が作れるサービス

web上でアンケートを取るサービスというと SurveyMonkey が有名ですが、RankedVoteはそれと同じようでありつつも「順位付け投票(Ranked-Choice Voting)」に特化したサービスです。

RankedVote.co のトップページ

順位付け投票というのは、選択肢の中から投票をするときに普通のアンケートでは一番のもの一つだけを選ぶところを、複数の選択肢に1位から順位をつけて選ぶものです。優先順位付投票制とも。

Ranked-Choice Vote の投票例 (from Wikimedia GFDLライセンス)

選挙の投票方式としても、アメリカのいくつかの州やヨーロッパ各地の議会などでも使われているようです。(厳密に言うと、一度で決めるか候補者を減らして再投票とか、順位付け投票にもいろいろなバリエーションがあるようですけど)

最近見たのだと、メジャーリーグ野球のMVP投票がそうですね。大谷翔平選手が今年も候補の一人ということでニュースになっていますが、30人の記者が10人の候補に1~10位の順位をつけて、上位の方が高くなるようにポイント集計をするようです。

RankedVote を使った投票機能の集計の実例はこちらで見ることができます。

どのファストフード店でパーティーをしたいか、を投票者は順位をつけて選びます。単に最終的な順位を表示するだけでなく、投票の途中経過での集計や、前の段階からの積み上げ票の伸びなどもアニメーションで表示されたりします。動きがあるとやはり面白いですね。

ニューヨーク市の市長選挙でこの順位付き投票が導入されたときには、この順位付き投票を実際に試して知るために RankedVote で「好きなピザのトッピング投票」が行われています。

ペパロニが圧倒的な強さを見せつけましたが、ラウンド毎に最下位が失格となる設定で2位の座をソーセージとマッシュルームが激しく争ったようすがわかります。

この RankedVote サービスのビジネスモデルはフリーミアムで、一つの投票箱に最大10項目の投票を、ユーザー100人までなら無料で使うことができます。それを超える場合は有料課金。

Poller.io という類似のサービスもあるようで、このRCV方式で投票やアンケートをしたい、という需要はそこそこあるのかもしれませんね。SurveyMonkey のヘルプにも、SurveyMonkey で順位付け投票を作る方法が動画まで使って説明されているので、やればできなくはないのでしょうけど専用ではないので手間は掛かるようです。

via Hacker News

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Growbot – チーム内の「がんばってるね」をカウントする Slack bot

Growbot は、Slackチャットを使ったチーム内で頑張っている人を可視化するためのチャットボット・サービスです

growbot_top

Slack の bot として登録して、使いたいチャンネルに /invite すると、チャンネル内の会話を見張ってくれます。

チャット中に、誰か他のメンバーを指して「お褒めの言葉」を発すると、Growbot がそれを記録し、その人の褒められた回数も表示してくれます。

無料のベーシックプランでは、次の3つの単語が記録されます。

  • props (そんけー)
  • kudos (称賛)
  • cheers (ありがとう)

それぞれ日本語で何になるかは難しいところですが。props は、”proper respect”(正しい敬意)のことで、アレサ・フランクリンの1965年の歌”Respect”の中で respect と同じ意味で使われた proper が元になり、そこからヒップホップでリスペクトを表す際に使われる言葉になった、というような説明がありました。

チームで仕事をする際に、はっきりと結果が出る大きな仕事だけではなく、日常的に「ちょっと良いな」と思ったことも評価できると、縁の下の力持ち的な人や、積み重なるとトラブルになるような予防的なタスクをこなす人への評価も取りこぼさないようにできるのかもしれませんね。

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ネットのみんなで一つの曲を作るクラウド作曲サイト – Crowdsound.net

[追記 2022-11-25] サービスが消えていたため、リンクを外しました。

Crowdsound.net は、サイトの訪問者の投票によって一つの曲を作り上げようというプロジェクトです。現在も作曲の途中で、あなたも参加することができます。

crowdsound-top

ドミニカ共和国のプログラマー、ブレンドン・フェリスさん(Brendon Ferris)が、ウィキペディア上のチームワークやredditなどのコメントを皆の投票で上下させるシステムからヒントを得て始めました。

フェリスさんは「もしクラウドで曲が作れたなら、その曲は多くの人にアピールする曲になるのではないか」と考えたということ。

コード進行は C, G, Am, F の18回の繰り返しとあらかじめ決められており、次にどの音階を鳴らすかをみんなの投票で決めていきます。50票集まると多数決で次の音が決まっていきます。

まずは再生の△マークを押してここまでの曲を聴いてください。フェリスさんも言ってますが、「思ったよりちゃんとしてる」のではないでしょうか。

できているところまでの再生が終わったら、「次の音はどれがいいと思いますか?」というダイアログが出てきます。無音(None)またはドレミファソラシドから一つを選んで投票することができます。

crowdsound-asking-next-note

投票の後に「作曲者」の一人としてメールアドレスを登録することもできます。曲が完成したら教えてくれるのかもしれません。

プロジェクトでは、作曲が完了したら、次は同じクラウド方式でこの曲に作詞をする計画もあるのだとか。

via New Scientist