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投資家との会合でLSDをキメてたら解雇されたCEO

Bloomberg のニュースより。元twitter社員2人でメールマーケティングサービス Iterable を起業し企業価値1700億円(15億4530万ドル)にした中華系アメリカ人Justin Zhu氏、2019年の投資家との会合で「良いピッチ」にするため微量のLSDを吸引して臨んだところ、思ったより効きすぎてしまい会合は失敗。

先月末にこの時の失態を含めたもろもろ(カーゴパンツを履いてVCと会うとかも含む)で、「リスクを避けたい」投資家と共同創業者から会社を追われた、と。

Zhu氏はブルームバーグに対し、「白人でないから会社を追われた」とも言っていたと。そうなのかなー?

スティーブ・ジョブズ氏もLSDを使ってインスピレーションを得てたと語ったことがあるそうで、そういうリーダーをある程度許容する文化がシリコンバレーにはあった「こともある」のかもしれませんが。

via SFGate

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シリコンバレー起業を体験できるブラウザゲーム The Founder

The Founder(創業者)は、アメリカでのIT起業を2001年に遡って追体験できるブラウザゲームです。Francis Tsengさんにより、Kickstarter で寄付を集めて作成され、公開されました。

社名、業界(ハードウェアかソフトウェアか)、製品の種類、などを決めて、まずは人を雇わないといけません。

人を雇うこと一つとっても、口コミや知人づての紹介、リスティングサービスやエージェントなど多数の方法が有ります。もちろんコストや応募者の質も違います。

応募者に対して、相手を見て「今なら業界トップになれる!」とか「世界を動かそう」とか響きそうな口説き文句を選び、正しく選ぶと給与が少なくても入ってくれる確率が増えたりします。

そして、コーヒーサーバー、ビールサーバー、卓球台などのPerkの購入。社員のモチベーションを見ながら、オフィスも増強しないといけません。

定期的に、マーケットでの争いが入ってきます。これはマーケットを表したボードゲーム上で、自分の製品を示すコマを動かし、実入りの大きな地点やインフルエンサーを獲得しつつ、競合とも戦ってシェアを増やしていきます。

獲得したシェアに応じて次期の収入が決まります。その収入を使ってまた人を増やし、設備を増やし、開発できるジャンルを増やし、プロモーションを企画し、と様々な手を打つ必要があります。

規模を拡大して製品やプロモーションを強くしないと、次々登場してくるライバルに負け、収入が伸び悩んだり、悪くすると減ってしまいます。負のスパイラルに入るとじり貧で、解雇や設備の縮小、新製品の開発に人が回せなくなったりもします。

サーバーが攻撃を受けて、秘匿情報が流出してしたり。急いでサーバーのセキュリティ改善に人を割り当てないと。

数年目には投資家からのパフォーマンスチェックが始まります。

やらなきゃいけないことが山積みで、次々とトラブルが起きて対処するところなど、創業ベンチャーを良く表しているのかもしれません。

ゲーム自体は決してシリコンバレーの起業文化を礼賛したという感じではなく、すべてをうまくこなして巨大な成功を収めるためには、あくどい手段や人の切り捨てなども必要になりそうです。実現性の低い分野でのフカしや、ロビー活動を通しての政治力の行使といったオプションもあるそうです。

シリコンバレー起業文化への批評的な皮肉も溢れていますが、ゲームを体験することで起業環境やそれを取り巻くさまざまな要素に関する知識を得られるという効果もありそうです。

via Co.Design