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英語学習

あなたの英語がどの方言かを判定してくれるサイト WhichEnglish

WhichEnglish?(どの英語?)は、いくつかの英語の質問に答えていくことで、あなたの英語がどの国・地方の英語なのかを判定してくれるというウェブサイトです。ウェブサイトを使った研究をしているGamesWithWords.orgプロジェクトによるものです。

最初のページで書いているように、”Throw me down the stairs my shoes”という文章は、カナダのニューファンドランド地方では文法的にまったく正しい英語なんだそうです。全然正しい英語に見えませんが、「靴を階段の下にいる私に放ってくれ」という意味なんでしょうかね。

そのような地域ごとの英文法の違いを、クイズに答えさせることで当てる、というのがこのクイズ。

まずは性別、年齢、難読症などの経験、最終学歴などを入力すると、クイズが始まります。

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英文が表していると思う方の絵や図を選んだり、

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自分が自然だと思う方の英文を選んだり、

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文法的に正しいと思う英文をすべてチェックしたり。

20問ぐらいですかね。結構たいへんですが、どれが正解、というわけでもない、ということなので、感じたままに選んでいきます。

すべて答え終わると、あなたが使っている英語がどこの英語か、また、あなたの母国語が何か、も推測してくれます。

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僕の場合、ありそうな順に、アメリカ黒人の英語、シンガポールの英語、ニュージーランドの英語、という判定が出ました。また、母国語はポルトガル語では?、という判定でした。まあ外れているのですが、3つ出てきた判定に日本語はありませんでした。

僕の身に付けた英語が変なのか、このプロジェクトに日本人の英語の特徴がまだ十分集まっていないのかは不明です。時間があって英語のテストが嫌じゃない読者の方にも、ぜひ試してみてほしいと思います。

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データ可視化

ヨーロッパのそれぞれの言語はどれぐらい似ているのか、の図

スペイン語が母語の友人によると、イタリア語は、しゃべることはできなくても、ずっと聴いているとなんとなく言うことがわかるんだそうです。それぐらい二つの言語は似ているのだという話。もしかすると東京弁と関西弁みたいなものなのでしょうか。

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Teresa Elms さんが、ロシアの1999年の論文”Metatheory of Linguistics”の研究結果を2008年に図にしたのが、このヨーロッパ言語距離チャート。

ヨーロッパに多数ある言語の間の、「語彙」の類似性を元に、似ている言語の間をより太い線で繋いでいます。(文法が似てる、ではありません)

それぞれの丸の大きさは、その言語を話す人口の大きさを示します。同じ言語グループに属している言語は、同じ色が塗られています。

フランス語・イタリア語・スペイン語などを擁するオレンジのロマンス語、ドイツ語・英語・北欧諸語の青いゲルマン語、ロシア語や東欧諸語の赤のスラブ語の大きな3つのグループに、ケルト諸語(緑)、ギリシア語(薄紫)、アルバニア語(薄緑)、バルト諸語(紫)、フィン・ウゴル語(黄色)の少し間を置いた勢力。黄色のフィン・ウゴル語以外はすべてインド・ヨーロッパ語族に属します。

英語は、ノルマンコンケストの結果、ドイツ語に近い文法を持ちながら、75%の語彙はフランス語・ラテン語から取り入れており、グループを超えた語彙の近さは、たとえば、図から読み取れるように、同じロマンス語のルーマニア語よりも英語のほうがフランス語に近い、と言えるのだそうです。

図から、英語を学んだ人が比較的簡単に学べそうな次の言語はどのあたりか、とか、同じヨーロッパ人といっても、どの国の出身者がより英語が下手そうな可能性があるか、とか、予想がつけられそうですね。

via Flowing Data