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ネットのマーケティング

1HappyBirthday.com – 3万曲以上の名前入り誕生日ソングを無料公開するサイト

グレッグ・メイさん(Greg May)が2006年に開始したプロジェクト 1HappyBirthday.com は、彼自身が作った誕生日を祝う複数のオリジナル曲「ハッピーバースデー」に様々な名前を入れて公開し続けるというものです。

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有名なあの「ハッピーバースデー」ではなく、オリジナル曲です。やたらと「ハッピー・バースデー」と呼びかける名前の回数が多いことの他に、一か所スペイン語の「誕生日おめでとう」(Feliz cumpleaños)が入っていることと、彼の犬シナモンの鳴き声が入っていることが特徴です。

25000種類の違う名前を入れ込んだ25000曲

YouTubeの1HappyBirthdayチャンネルに登録されている、パーソナライズされたハッピーバースデーの動画は現時点で31,313本あるそうです。パティに対するPatty, Paty, Pattiのような、同じ発音の名前の字幕違いはそれぞれ動画が作られているそうなので、そのような重複を除いた純粋な曲の数はその8割ぐらい、ということですが、それでも25000曲あることになります。

2006年にこのプロジェクトを始めたメイさんは、ロス・アンゼルスのスタジオを借り、プロの歌手を雇って、よくある名前400個について録音を開始。当初は「コカコーラとかペプシとかが、グローバルなスポンサーになってくれてビジネスになるのでは」と思っていたそうです。

しかしそのようなことは起こらず、それでも名前を増やしてはレコーディングの注文を続け、今では年間に4000曲、4000の新しい名前を入れた歌をリリースしているということです。一曲の録音に6ドル(660円)支払っている、ということなので、25000曲で15万ドル(1650万円)の出費となりますね。

日本人の名前も

民族で絞り込む方法がなかったのでいくつか適当に検索してみただけですが、日本名と思われるものもありました。

ハルミ・チョコレート

ヨーコ誕生歌パラヤビーチ

トシ バースデーケーキパステル

FAQには「ドイツ語やフランス語は発音が難しいものが多い、中国・韓国は名前の種類が多すぎる」と書いてあります。

日本人も名前の種類は多いのでどれぐらいカバーされているかわかりませんが、自分の名前がないか、サイトの検索フォームで(ローマ字で)検索してみてはどうでしょうか。

自分の名前の録音がない場合、サイトからリクエストすることもできますが、リクエストも大量に来ているということでいつ録音されるかはわからないようです。また、録音されることになっても、どう発音するかについてスカイプ等を使って伝える必要があります。

ビジネスモデル

サイトは無料で公開されています。著作権は放棄されていませんが、私的利用は問題ないし、1happybirthday.comへのリンクをつければ自分のサイトで一曲使っても構わないということ。

サイトでは、指定の日の早朝1時にメールでその相手の名前入りの曲を送るようなサービスもあります。これも無料

「自分の名前の曲のCDが欲しいんですが?」という質問には、「mp3でダウンロードして自分でCDに焼きなよ」と答えるなど、商売っ気が無さすぎて心配になります。

英語サイトとスペイン語サイトがあり、毎月400万人の人が曲を聴きに来るそうですが、Google AdSenseの広告では運営費は全然まかなえていないということ。

「何をもって成功とするか」という質問に対しては、「いつか、レストランやラジオやどこかで、この歌で誕生日を祝うのを耳にできたら、それが成功だ」ということ。

15万ドル(1650万円)以上のお金とそれ以外のリソースもつぎ込まれていますが、今みんなが歌っているいわゆる「ハッピーバースデーの歌」と同じように広まって歌われるようになったりすれば、そのうちに大きなリターンとなる可能性もあるのかもしれませんね。

via The Verge

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ネットのサービス

サスペンスかSF風のBGMをブラウザで作れるサイト

Jake Albaugh さんが公開した Musical Chord Progression Arpeggiatorは、楽譜や楽器の素養が無くても、和音の要素をばらしてそれらしく弾いてくれるというアルペジエーターを、ブラウザ上のJavaScriptで作ったというものです。

musical-chord-progression-arpeggiator

いろいろなスイッチを適当に変えれば、一つとないオリジナルな曲ができあがります。どれも同じように聴こえてしまうオリジナルさではありますが。

自分の作った動画に他人の著作権が及ばないBGMを簡単につけたいというときなどに、こういう自動作曲のサービスは使い良いのではないでしょうか。

ブラウザ上でのインタラクティブな音を扱うオープンソースライブラリTone.jsを使っています。codepen.io上に置かれたソースがそのまま実行されているので、やる気があれば自分用に改造することもできるでしょう。

via reddit

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データ可視化

Pianogram – 鍵盤のどの音階がどれぐらい弾かれるかを可視化

Pianogram は、ある曲がピアノ上で弾かれる際に、どの鍵がどれぐらい使われるかというのを可視化するサービスです。

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上はリストのラ・カンパネラを処理したもの。

「エリーゼのために」や、可視化の結果がわかりやすいショパンの「黒鍵のエチュード」や「チョップスティックス」など10曲を選んで、解析結果が表示できるようになっています。

また、MIDI形式のファイルをアップロードすれば同じように解析してくれます。拡張子.MID のピアノ曲のファイルを上げてみたところ、それらしい結果が出力されました。

via Flowing Data