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ネットのサービス

70 Million Jobs – 服役者と企業のジョブ・マッチングサービス

サービスを知った時が終了案内。というのは残念ですが。こんなツイートで知りました。

70 Million Jobs (7000万の仕事)というwebサービスは、刑務所に入っていた服役者の再就職を企業とマッチングするサービスだそうです。

70 Million Jobs のトップページ

「軽犯罪者と重犯罪者にフレンドリーな仕事」「犯罪記録のある人に再就職のチャンスを」とあるように、刑務所から出てきた人に企業が職を提供し、住所や職種でそれを検索できるようになっています。

アメリカの受刑者は200万人(日本は5万人弱)だそうで、刑務所から出てくる人数も多くなります。そんな犯罪歴のある人の数は成人人口の3分の1、7000万人に及ぶそうで、サービス名の70 million はここから来ているのですね。

そして、刑務所を出てきた人が仕事を見つけることは、アメリカでも決して簡単ではないそう。しかし、社会の3人に1人に犯罪歴があるとすれば、それを避けて雇用していては社会が成り立たないのではという気もします。仕事が見つからずにまた犯罪に走ってしまう人も中にはいるでしょうし、過去を認識したうえで採用する会社に入れるのなら、社会の安定にも全体の生産性にも寄与しそうで、このサービスには大きな意義がありそうに思いますね。

サービス紹介の動画で、CEOのリチャード・ブロンソン氏自身もまた、詐欺的な証券販売が元で2年間の服役経験をしていたそうです。自身の社会復帰や再就職での困難から、同様の困難を持つ多くの人達をなんとかしたいと始めたのだとか。

サービスが無くなりそうな状態で知ったのは残念です。日本も率や数は比較的少ないにしても、同様の問題がまったくないとは言えないでしょう。類似のサービスが求められている、あるいは社会がこのようなサービスをより必要とするようになっていくかもしれません。