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データ可視化

Desirable Streets – 人々が好む歩行ルートを示す地図

MIT の Senseable 都市研究所 がボストン市の歩行者データを使って作った地図が、この Desirable Streets 。

a 地点から b 地点まで歩いた12万件の歩行者のデータから、一方が他方よりも10%以上距離は長いのに選ばれたルート、を抜き出したデータを地図にまとめたものだそうです。

つまり、目的地まで遠いにも関わらず選ばれた道路 = 望ましい通り(Desirable Streets)というわけ。

目的地に行くために取れるルートが多数ある中で、他の人たちがあえて多く選んでいる道がわかるため、旅行者とか新たに引っ越ししてきた人でも、最初からどこを歩くと良さそうかというのがわかる。いい情報だと思います。

歩行者のデータから得られた、みんなが好んで通る道を分析すると、「公園に近い」「店やオフィスが多い」「歩道や歩道に置かれた設備が良い」道が選ばれていることがわかったとのこと。当たり前といえば当たり前ですが、その当たり前が大量データの分析で裏付けられたと言えます。

地図には、desirable とそうでない道の二つのルートを並べて、実際の景色を見ながら移動を体感できるという箇所もあります。黒い線で示されたところをクリックすると再生されます。

これはあくまで研究結果なのでボストンの市街地のみのものですが、自分の住んでいる街でも作られるならぜひ見てみたいなと思いますね。

via Maps Mania

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ネットのサービス

BrightPath – 明るい道を案内してくれる地図サービス

BrightPath は、明るくて安全な歩行用の道を提案してくれるwebサービスです。

使い方はとても簡単。地図上で開始(Start)と終了(End)の2点を順番にクリックするだけ。最短距離ではなく、明るい道を示してくれるそうです。

「Google Mapsは時々、危険なルートを提案してくることがある」、特に、その街に観光や引っ越しで来たばかりの人ほど、ネットの地図の案内に依存してしまい、危険なエリアに迷い込んでしまう恐れがある、という問題意識から開発されたということ。

明るい道、のデータはどこから

イギリス政府のデータ公開サイトで“Street Lights”で検索すると、都市や街ごとに800件以上のオープンデータが出てきました。BrightPath はこの中からロンドンのデータを持ってきて使っているのでしょう。

日本では

GitHub でソースコードも公開されているので、地図と街路灯のデータがあれば東京版とかも作れそうです。

明るい場所を教えてくれる、というサービス、2014年にオープンデータ利用のコンテストがあって明石工業高等専門学校がNGY Night Street Advisorというサービスを作り、受賞しているようなのですが、サービスとしては継続運営はしてないようで、見つかりませんでした。

この時は名古屋市から提供を受けた10万灯の街路灯データを使ったそうですが、このデータもこのコンテスト用に一部に公開されたもののよう。

こういったデータを継続的に公開していると、ロンドンのように続くサービスも出てくると思うのですけど。

[追記] 名古屋ではなく静岡市を扱ったSIZ Night Street Advisorというサイトは動いてました。