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窓の無い部屋にLEDで太陽光を再現する Coelux

イタリアのインサブリア大学からスピンアウトした Coelux は、サイトの売り文句によれば、そこが屋外であるかのように見えるLED照明パネルです。

次の写真、天井に穴が開いた部屋ではなく、Coelux を天井に設置した、窓の無い部屋だということです。

coelux

太陽光のスペクトルを再現するLED、太陽と空の距離の違いを再現するような光学的処理、によって、青空の太陽を数ミリの厚さのパネルに作り出しているというのがプロジェクトを率いるPaolo Di Trapani教授の説明。

coelux-tropical

Coelux はまた、光の角度や光の強さを変えることで、トロピカル風、地中海風、北欧風、の3つの異なる空を作り出せる、と言っています。

coelux-mediterranean

地下室などにあると良さそうですし、東京など不動産の高いところではありがちな、うまく採光ができないような部屋とか、隣のビルで昼でも真っ暗な部屋とかが多少はましに使えるようになるかもしれません。

テストでは閉所恐怖症の人にも好評だったということ。どれぐらい「自然な光」なのか、サイトの写真だけじゃなくて実物を見て確かめたいところですね。公式ブログによればイタリアでは一般への展示なども始まっているようです。

[関連]

地下鉄の天井に空を映す巨大電子ペーパー Digital Canopy

via World Architecture News.com via Inhabitat

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地下鉄の天井に空を映す巨大電子ペーパー Digital Canopy

曲げられるeペーパーを車両の天井に貼り付けて、地下鉄などの乗客に外の景色を見せてしまおう、というのがデジタル・キャノピーのアイデアです。
Canopyepaperonsubway
これは、「最短距離で都市を横断する地下鉄の乗客に、地上の生活とのつながり感を与える」という目的でイギリスのデザイン学校の学生が製作したコンセプトデモです。
近くのランドマークやイベントなどの情報も表示され、QRコードで詳細へのリンクを入手したりもできます。
Canopyepaperonsubwayqrcode
今でも、都心の地下鉄では小さな液晶ディスプレイがニュースや天気予報を流してはいますが、外の景色がそのまま流れれば、地下鉄での通勤も、より季節感があふれるものになるのではないでしょうか。実際には大型eペーパーのコストとか、まだまだ実現への問題はありそうですが、素敵なアイデアだと思いました。
via Digital Canopy Creates A ‘Sunroof’ On Subway Trains – PSFK