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Baidu.jp(百度ジャパン)の意見交換会に参加した

ITニュースでも一通り出ていたし、ブログのレポートも色々出ているので知っている人も多いと思うけど、遅ればせながら感想を。

中国市場を制覇した検索エンジン百度(バイドゥ)の日本版baidu.jpのリリース日に、ブロガーとの意見交換会が設けられ、声を掛けていただいたので参加してきた。

どうして参加しようと思ったかというと、なにより本国CEOのロビン・リー(Robin Li)氏本人が来ると書いてあったから。ラリー・ペイジやジェリー・ヤン級とまでは言わないが、それに次ぐぐらいの大物、伝説の成功者だ。今後の中国語圏インターネットの成長を考えると最重要人物の一人と思っておいていいと思う。

午前に記者発表があったようで、一時間の前半はおそらくその時と同じスライドによる説明。これは普通で、特に面白いところはなし。ニュースでもカバーされている内容だろう。

後半30分を切ったところから質疑となり、全体で一時間だったので時間的にはちょっとものたりなかった。

僕はブランド名の表記法と日本語との関係について質問をした。百度を「バイドゥ」と読ませようとすることは日本人ユーザ向けに敷居を上げてるのでは、というような質問。

日本版にはまだ投入されていないのだけれど、本家百度の説明で出てきた、「検索キーワードに対応する掲示板が自動生成されて、そこで同じワードを検索した人同士が議論できる」という機能はとても面白そうだった。

baidu.comに行って実際に試してみたところ、二語以上の検索ではそれぞれのキーワードに別々の掲示板が出来てしまうようで、それはフレーズごとに掲示板が出来てもいいと思う。

百度は中国ではいろいろやんちゃなこともやって伸び、GoogleやYahooを圧倒してきたという印象だったので、ロビン・リーもガツガツした人物なのかと思っていたが、米国に長く居たこともありスマートで誠実な人という印象を受けた。清濁併せ呑む人物なのか、あるいは実利重視の部下がいるのか。

会場では、バイドゥジャパンの社員として前はてなの水野さんや、検索の鉄人関裕司さんとお会いした。このお二人が参加されているというだけでも、バイドゥ日本進出の本気度がわかろうというもの。

実際問題、同じような検索だけ提供しても乗換えを促すのは難しいだろう。まずはシェアでAskやLiveに並べるかどうかというところか。先は長いけれど注目はしておきたいと感じた。

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