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Commute Time Map – 一定時間内にたどり着ける範囲を示せる地図サービス

「ピカデリーサーカスから電車で20分」と「ブリクストンから車で10分」の2つを指定した地図。すべての条件が成り立つ領域だけを表示させたりすることもできます。

いわゆる「等時間地図(isochrone map)」と呼ばれるタイプの地図で、地図上の地点間の所要時間を大量に集めないと描けないものです。

徒歩で指定した時は、時間内で行ける範囲は円形に近い形となります。

「東京駅から電車で30分」、絶対にこれは違いますね。電車利用は線路沿い、自動車は高速道路沿いにそって大きく伸びそうなものですが、時間を伸ばしても思ったほど距離が伸びてないような気もします。

「ロンドン中心部から電車で30分」だともう少しそれっぽい範囲が出てくるので、このサービスが使っているIsoline APIが日本の電車に未対応なのでしょう。残念。

ある一か所から一定時間内でどこまでいけるかだけでなく、複数地点からの到達を条件にできることで、どんな使い方が考えられるでしょうか?

別々の会社で働く3人の友人が、徒歩・徒歩・自転車でランチを食べに集まるとして、全員が同じぐらいの時間がたどり着けるのはどこか、みたいなのを可視化することができるかもしれません。

また、同棲カップルがお互いの職場からの時間ができるだけ短くなるところをみつける、みたいなのに使えるかもしれませんね。通勤時間が同じになる場所をみつけて、そこで賃貸物件を探す、とか。

電車での速い移動がもっと正確にでるようになれば、日常的に使える便利サービスになるような気がします。

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格子間の移動距離をGoogleマップに聞くことで作られた等時間地図 Route Times

Route Timesは、ある地点から同じ時間で行けるところを表示する、いわゆる等時間地図のサービスです。

とはいっても、どこに対しても求められるわけではなくて、あらかじめデータが用意されている5つの都市の特定の地点だけが出発点として選べるようになっています。5つの中には東京の新宿都庁(ただ”Tokyo”で検索するとここがでてきますね)が選択肢にあるので、これを選ぶとこんな感じで出てきます。

中央高速道路やアクアライン沿いだと、60分以内で相当遠くまで行けますね。手動でGoogle Mapsで検索すると、都庁から中央道の談合坂サービスエリアまで60分掛からないようなのですが、これはAPIを呼んだ日時に渋滞があったか、グリッドのところだけを計測しているところからうまく最長になりそうな地点が選ばれなかったか、のどちらかではないかと思います。

GitHub にて関連するプロジェクトであるShinyTravelTime のソースコードが公開されていて、これを自分で走らせるか、こちらのデモサイトに「自分の」Google Maps API key を与えれば、自己責任でGoogle Map に多数の問い合わせをかけ、自分が緯度経度で指定した好きな地点からの等時間地図を描くことも可能です。

Google Maps API の呼び出し回数には上限があるので、ルートを求める格子の数を増やすほど、無料でできる広さは限定されてしまいますね。有料版APIの契約をすれば、自宅や職場を中心とした、ある程度細かい等時間地図を作ることも可能そうです。引っ越し先を検討したりするのに役立つかもしれません。ただ、東京の場合はこのツールのような車での移動時間ではなく、公共交通機関で求めた結果の方が役に立つかもしれません

via Maps Mania