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ネットのサービス

Sharezies – サブスクを家族や仲間と共有するサービス

Sharezies というアプリが iOS/Android で出ていて驚いたのですが、これ、音楽や書籍のオンライン読み放題といったサブスクリプション(サブスク)サービスのログイン情報を家族やルームメイト、友達らと共有するためのサービスです。

グループを作って、お互いが自分のサブスクサービスのユーザー名とパスワード(!)を登録すると、他のメンバーがそれを参照して自分もそのサブスクサービスにアクセスできる、ということ。

「お父さんがファミリーアカウントのログイン方法を忘れたりしてないか? ハウスメイトが音楽サービスのパスワードを週に3回も変更してないか? 職場でB2Bサービスのログイン情報をチームで共有する必要はないか? – Sharezies はあなたのためのものです!」

「誰が最もサブスク登録に貢献しているかを見ることもできます」なんてアプリの説明に書いてあるので、友人間のギブ&テイクでアカウント情報を融通するような使い方も利用ターゲットに含めていそう。

家族、ルームメイトなどの同居人、遠方に住む家族、友人間で共有してもよいとするサブスクもあるでしょうが、規約で明示的に禁じているものや、家族の利用には追加費用を取る家族プランを別途用意しているサービスなどもあります。

昔アメリカの友人に、アメリカ国内からしか注文できないものを買いたいので住所使っていいかと話したら、返事のメールで彼女の Amazon のログイン名とパスワードが送られてきて驚いたことがあります。まあ信用されてるということでしょうけど危ないなと。世の中そういうことをする人もいるんだなあと。

サンプル画面では電力会社のサイトのログイン情報を共有したりしていて、これなんかは家族やルームメイトで共有しても問題なさそうな例だと思います(利用規約では禁じてるかもしれませんが)。結局は何を共有するかで問題になったりならなかったりするため、このサービス提供者側に責任はないのかもしれませんが、禁止されているサブスクの共有も引き起こしやすい面はあるかと思います。

https://apps.apple.com/tt/app/sharezies/id1507725958

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UIデザイン

パスワードを決める画面でのアホなルールを集めたリポジトリ dumb-password-rules

dumb-password-rules/dumb-password-rules

パスワードの登録や更新画面で出てきたおかしな制約やエラーを募集している GitHub リポジトリがあります。

あほなパスワードの文字制限を分類

多数の事例が載っていますが、代表的なものをグループ化してみます。

文字種や記号を謎に制限

「% は使えません」「\ は使えません」 – 内部でエスケープしちゃうんですねわかります。ちゃんと作ってあればこんな特例要らないと思うんですが。

「記号で使えるのは ? ! $ €% & * _ = – +. ,:; / () {} [] ~ @ # だけです」

「記号はアンダースコアとハイフンだけ使えます」

「数字や記号は使えません」

「使える記号がありますが、どの記号が使えるかは秘密です」

「パスワードは5-15文字です(が、スペースは文字数としてカウントしません)」

「パスワードに使えない記号は、あなたがそれを入れてみた時だけエラーで教えます」

「パスワードは数字8桁で、0で始まってはいけません」 – 数値型か

「#, %, &, =, /, < などのハッキング文字は使えません」 - ハッキング文字!

長さ指定系

「パスワードは8,9,10文字でなければいけません」

「パスワードは7文字か8文字でなければいけません」

「パスワードは6文字です」 – ATMの暗証番号か

「パスワードは6文字以上です (あとどこにも書いてませんしエラーの原因にも出ませんが最大20文字です)」

「メールアドレスは8文字以上にしてください」 – ユーザーのメールアドレスで選別するの?

「登録フォームのパスワードは最大24文字ですが、実際に使われているパスワードは最初の16文字です(更新フォームで判明)」

技術で解決系

右クリックや Ctrl キーを効かなく(alertが出る)することで、パスワードマネージャーの利用を防ぐ

パスワードを入れる箇所が2か所あるが、コピペやChrome拡張からの自動入力を不可能にすることで、パスワードマネージャーの利用を防ぐ

「パスワードは120日ごとに変更しなければならず、一度使ったパスワードは二度と使えません」

総合力タイプ

「パスワードには記号を含めてください。パスワードには記号は使えません」 どうしろと

「とにかくルール、ルール、ルール!」


顧客や上司がパスワードの文字種について不思議提案をしてきた時に、この事例集を見せて「その発想、やっちゃダメなやつだと笑われてますよ」と言ったら説得できるかもしれません。

via Hacker News

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ネットのサービス

あなたは人間ですか?(Are you a human?) – ミニゲームによるCAPTCHA

ブログのコメント欄や会員登録時に使われるCAPTCHAは、自動登録や自動投稿のプログラムを排除して、人間だけにコメントや登録をさせるために使われます。ウェブサービスに登録することが多い人なら、いまさら解説しなくても日常的に見ているかもしれません。

歪められたアルファベットや数字を当てて入力するCAPTCHAが一般的で、入力に余分な手間が掛かったり、あまりにも変形がひどくて人間なのに正しい答えがわからなかったり、とイライラさせられることもありますが、これまでもCAPTCHAを面白くしようとしたり、CAPTCHAを有効活用しようとしたりというアイデアは出てきています。

このブログでは、2006年に猫の写真だけを選ぶ子猫認証を紹介したり、2007年には文字を2セット入力させることでスキャナで読み取った難しい単語をユーザーに解かせるreCaptchaを紹介してきました。

今回ご紹介するwebサービス
Are you a human? (あなたは人間ですか?)
は、人間しか解けない簡単なゲームを提供することで、人間とプログラムの区別をする機能を各ブログ等に提供するというものです。

Areyouahumansample

ミニゲームはいくつかあり、たとえば、

  • 「顔を完成させてください」(福笑い)
  • 「冷蔵庫に食べ物だけを入れてください」
  • 「空を飛ばないものを地面に置いてください」
  • 「駐車場の空いているところに救急車を停めてください」

などといった簡単な作業が求められます。もちろん、成功しないと先へ進めません。
会社ブログの方は対応してなくて貼れなかったので、個人ブログの方のコメントで入れてみました(一週間ぐらいしたら外すと思います)。歪んだ文字を読むのよりはいいですが、ちょっとゲーム内容に他愛が無さ過ぎて、せっかくゲームなんだからもう少しやって面白いのがいいなあと思ったりもしますね。

これまで簡易なゲームによるCAPTCHAが無かったわけではありませんが、webサービスとしてパッケージ化し、主要なブログプラットフォーム上で誰でも簡単に導入できるようにしたところが新しいと言えるでしょうか。

[更新 2016-01-21] サービス終了がアナウンスされました。

via PlayThru offers playful captcha alternative | Ubergizmo