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「ランダムなdigitsを示して」「左小指、左足親指、右足第4指、右人差し指、…」

数学・計算に強い検索エンジンとして知られるWolfram Alphaで、面白い検索結果が出るというツイートがありました。

「数字をランダムに48個表示して」のつもりで入力したものに対して、両手両足の指の名前がランダムに返ってきてます。

digit の2番目の意味に「手足の指」があるそうです。知りませんでした。

指を折って数えたものが数字(digit)になったから、数字より指の方が先にあった言葉なのかもしれませんね。

この結果、技術的に(technically)正しいと言えばまったくもって正しいのですが、Wolfram Alpha に求められてる結果ではなさそう。このツイートがバズったのを見て修正したのか、今は結果が出なくなってしまっていますが、下の方の「関連検索語」にはまだ「左足親指」や「右足第2指」が提案で出てきますね。

本来ほしかった結果を得たいときはどうすればいいか、ですが、48 random integers (ランダムな整数を48個)ですかね。

ヒトケタの数字を48個ほしかったのかもしれませんが。

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データ可視化

ヨーロッパのそれぞれの言語はどれぐらい似ているのか、の図

スペイン語が母語の友人によると、イタリア語は、しゃべることはできなくても、ずっと聴いているとなんとなく言うことがわかるんだそうです。それぐらい二つの言語は似ているのだという話。もしかすると東京弁と関西弁みたいなものなのでしょうか。

etymologikon-lexical-distance-among-the-languages-of-europe

Teresa Elms さんが、ロシアの1999年の論文”Metatheory of Linguistics”の研究結果を2008年に図にしたのが、このヨーロッパ言語距離チャート。

ヨーロッパに多数ある言語の間の、「語彙」の類似性を元に、似ている言語の間をより太い線で繋いでいます。(文法が似てる、ではありません)

それぞれの丸の大きさは、その言語を話す人口の大きさを示します。同じ言語グループに属している言語は、同じ色が塗られています。

フランス語・イタリア語・スペイン語などを擁するオレンジのロマンス語、ドイツ語・英語・北欧諸語の青いゲルマン語、ロシア語や東欧諸語の赤のスラブ語の大きな3つのグループに、ケルト諸語(緑)、ギリシア語(薄紫)、アルバニア語(薄緑)、バルト諸語(紫)、フィン・ウゴル語(黄色)の少し間を置いた勢力。黄色のフィン・ウゴル語以外はすべてインド・ヨーロッパ語族に属します。

英語は、ノルマンコンケストの結果、ドイツ語に近い文法を持ちながら、75%の語彙はフランス語・ラテン語から取り入れており、グループを超えた語彙の近さは、たとえば、図から読み取れるように、同じロマンス語のルーマニア語よりも英語のほうがフランス語に近い、と言えるのだそうです。

図から、英語を学んだ人が比較的簡単に学べそうな次の言語はどのあたりか、とか、同じヨーロッパ人といっても、どの国の出身者がより英語が下手そうな可能性があるか、とか、予想がつけられそうですね。

via Flowing Data