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ネットのサービス

Counter – 英語でいくつまで数えると何時間(あるいは何十年)かかるか

Counter は、数を(英語で)数える際に実際に何秒(/何時間/何年)かかるかを教えてくれるwebサービスです。

「100」と入れると、「約3分」と出てきます。

これは、英語で one, two, three,… と hundred まで数えると、だいたい3分かかるよ、という意味です。お風呂で100まで数えると3分、ということ。

1万まで数えると14時間、100万まで数えると3か月。実際に数えるのなんて無理だろう、という大きな数列も、かかる時間を推定してくれる優れものです。

数える時間をどうやって推定したかはこちらのブログに書かれています。大きな数は発音するのに何秒もかかるので、ちゃんとそれを加味した計算となっています。

このマイクロサイトの開発はNext.jsTypeScriptNowを使って行われたそう。

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ネットの事件

生中継: 平均的なスマートフォンアプリの利用規約の読み上げ – ノルウェーから

アプリを最初にインストール・実行するときに表示される利用規約、読んでますか?

ノルウェーの消費者審議会 Forbrukerrådet によるキャンペーンTerms and conditions word by word(利用規約を一字一句) では、現在、スマートフォンのアプリの利用規約を読み上げる様子をライブ中継しています。

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机の後ろに表示されているのは、今回利用規約を読み上げている有名アプリのアイコンでしょうね。

既に開始から10時間以上経過しているこの中継、机に座った人がひたすら利用規約を読んでいる様子しか映りません。審議会が招待したゲストたちが、適宜交替しながら

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実際には誰も読まない「利用規約」

「平均的な消費者は、およそ25万単語分もの利用規約を読まなければいけないことに気づきます。これはほとんどの人にとっては不可能なタスクで、結果的に消費者はモバイルアプリ側に好きなことを好きなように許してしまうことになっているのです (aboutページ)」

消費者審議会が収集した、よく使われるモバイルアプリの利用規約は、読み上げるのに24時間以上は掛かると見積もられています。

審議会のデジタルポリシー責任者フィン・ミルスタッドさんは「利用規約やプライバシーポリシーの形式は標準化されるべきです」と訴えています。

ノルウェー消費者審議会が提案する、「読める」利用規約にする5つのポイントは以下の通りです。

1. 当たり前のことは書かない

法律や条例で決められていることは、わざわざ書かない。どの法律や条例に従う、と書けば十分です。

2. 人が理解できる言葉で

はっきりしない、解釈次第でなんとでもなるような法律用語や概念を避ける。全文を大文字で書くのを止める。

3. 簡潔に

ユーザーが何ページも読み続けることは期待できない。長さの上限を決める

4. 構造化する

一番重要なところは、文章の構造や図などを使って強調する。変更する時は、ネガティブに受け取られうる箇所も含めて、変更点がはっきりわかるように示す。

5. 業界標準に従う

業界で標準的な規約を作り、それを適用することで、個々の利用規約を大きく省略できる。これにより信頼を生み、共感を得ることができる

長々と読みにくい利用規約は、あまり考えずに他所からコピーしたものもあれば、ユーザーに不利な内容を隠すためにわざと読みにくくしているというケースもあるでしょう。

上の5つのアドバイスにしても、これに従うことでアプリの提供者がすぐに得をすることも少ないと思うので、なかなか変わらないとは思うのですが。

なお、利用規約に不利な内容が紛れていないか、といったことを確認したい場合は、大手ウェブサービスの利用規約の評価をしているTerms of Service; Didn't Readや、利用規約の更新が有ったら検知して教えるTOSBackDocracyのTrackerといったサイトもあります。

via Hacker News