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Expensive Chat – 一文字あたり1¢。お金を払ってメッセージを書き込むチャットサービス

Expensive Chat(高価なチャット)は、「支払った者だけが発言できる」ブラウザ上のグローバルチャットです。

チャットルームは全世界でただ一つだけ。ここで、一文字1セントをクレジットカードで支払うことで、発言することができます。

メッセージボックスに書き込むと、右側の料金カウンタも上がっていきます。日本語も一文字1¢で正しく数えていますね。

“Send”ボタンを押すと、投稿者名とクレジットカード番号の入力になり、試してませんがカード情報の入力で即投稿されるようです。

# 運営者を信用できないので、さすがにクレジットカード支払いする気にはなれませんでした。これがPayPalクレジットぐらいなら支払ってみても良かったんですが。ここで宣伝など書き込んでみようというかたはプリペイドdebit等使うなど注意してどうぞ

左側には、これまでの累計のユーザーとその支払額。ヘビーユーザーのランキングということですね。

今のところ、ほとんどの書き込みは数文字の書いてみた・試してみた、というものか、ドメイン名やURL、サービス名を書き込んだ宣伝がほとんどです。

一枚ページのウェブサイトを公開して、少額を払わせて書き込みさせる、というアイデアは、2005年に大ヒットしたミリオンダラーホームページ(The Million Dollar Homepage)を思わせますね。ミリオンダラーホームページの成功を受けて、類似のサイトがいくつも登場していたことをご紹介したことがありますが、今回のexpensive chat もとても似ているように思います。

結局のところこういった一発ネタの成功はサービスの技術的な高度さではなく注目を集められるかどうかがすべてですね。expsive chat はせっかく支払って頑張ってもログが上に流れて行ってしまうあたり、我も我もと急いで参加させる仕組みに欠けるように思いますが、そこを何か改良したフォロワーがでれば、流行ることも無いとはいえないかもしれません。

今なら数千円も払えばトップランカーとなり多少の宣伝になるかもしれませんが、数千円でそうなれるということはサービスの初動としてはあまり良くないということでもありますね。

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Code or Else – GitHubでの活動をサボるたびに$1を払わないといけないサービス

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Code Or Elseは、GitHubへコードをプッシュしなかった日があれば、その日数分のお金が差し引かれてしまう、という恐ろしい新サービスです。

「サイドプロジェクトを続けるのはたいへん」「プロジェクトに継続的に関われるようになります」「次のフェイスブックを作ろうと思って空き時間に頑張ってるあなた、気が散って続けられないことってあるよね」と語りかけるこのサイト、自分のGitHubアカウントと連携させることで、GitHub上での活動がなかったら自分への罰としてお金を引き落としてくれるということです。

金額は、最低一日1ドル(110円)から、好きな額を設定することができます。

FAQの、「で、その引かれたお金はどこへ行くの? まさか君が受け取るだけ?」という質問には、「まあぶっちゃけそう。でも、活動がずっと続いている有料ユーザーには、無料のTシャツとかやる気が続くものを上げるとか考えてるよ」だそうです。

「最低限の運営費を取って残りは寄付してほしい」といった要望も出ているようですが、寄付されて役に立つと思うとサボってしまう人もいるかもしれないですね。

サービスに申込すると、クレジットカードの入力画面に。カードでの支払いは Stripe を作って組まれているそうです。

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先着100名が登録可能という事。このサイトと運営者を信用するなら、そしてお金が無くなるのがすごくつらくて頑張れるというタイプの人なら、こういう方法でやる気を出し続ける手もあるのかもしれません。

僕? 僕はご免ですけどね

via Hacker News
(image credit: fdizile/gitcontribs)

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Googleコントリビューター – サイトのファンから毎月少額を貰い、広告を非表示にするグーグルの新実験サービス

グーグルが新たに公開した Google Contributor は、サイト利用者がサイト運営者を「直接」応援するための実験サービスということです。

毎月定額(1~3ドル(330円))を支払う申し込みをすることで、対応サイトに行った際に他の一般ユーザーとは違うことがおこります。通常ならバナー広告やテキスト広告が表示されているはずのところに、購読への感謝を示すメッセージが表示されるのです。

google-contributor-explanation
(Google Contributorのトップページより)

多くのサイトが、コンテンツの上下左右、あるいは中にまで散りばめた広告からの収益で運営している現状ですが、利用者の中には少額なら応援したい、使い続けられるなら有料でもいい、という人もいるでしょう。そのような人たちと運営者を直接結びつけることができるなら面白いのではないでしょうか。

Google Adsenseによってインターネット中に広告をばらまいてきたグーグルがこれを始めるというのは面白いですね。

小さなスクリプトを貼るだけで訪問者の少ないサイトやブログでも少額のマネタイズができるようにしたのがアドセンスですが、そのおかげでグーグルの広告コードを貼っているサイトは世界中に大量に存在するわけです。

他のポッと出の事業者が同じような購読支援サービスを始めても、そのサービスに対応した広告コードを貼り直して回らないといけないでしょうけど、既にグーグル経由で広告を表示して利益を上げているなら、この Contributor には参加するだけで対応できてしまうのかもしれません。(まだサイト運営者側は一般参加できない状態なので、コードの張り替え等が必要かどうかは不明)

実験には有名テックブログの Mashable嘘ニュースの The Onion などが参加しているということです。それらのサイトを開いてみましたが、まだ購読ボタン等は表示されていませんでした。

実際にどのように見えるのか、の例は出ていないのですが、サイトトップにあるこちらのイメージ図を見ると、

google-contributor-working-model

広告枠のところに感謝のメッセージが表示されるのであり、広告枠部分が無くなるというのでは無いのかもしれません。たくさんあるバナー広告枠が目立たないグレーボックス等になるだけなら、コンテンツの表示面積は変わりないのかもしれませんし、毎月貢献した利用者としてそれが本当に嬉しいのかどうかという問題もあるでしょう。

広告も含めてのレイアウトがされている場合には取り去ってしまうとサイトデザインが崩れてしまうでしょうし、実験サービスということなので調整されていくのではないかと思います。

また、まだ一般開放前だからかもしれませんが、この少額の購読料からグーグルがいくら抜くのかは書かれていませんね。グーグルにしてみれば広告が表示されてれば売上の3割ぐらいは手に入っているわけで、購読料からもそれなりの手数料は取るのではないかと思います。購読者以外には従来の広告を表示できるわけですから、adsense のプロモーションとして Contributor を使う(購読料に対する手数料は低かったりゼロだったりする)という可能性もなくはないですが。

サービスページからは、招待希望のメールアドレス登録ができるようになっていますので、興味のある方は登録しておいてもいいのではないでしょうか。

via Gigaom