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traintrackr – むき出し基盤にLEDでメトロ運行や雨雲情報を表示するサイネージ

米ボストンのケンブリッジ・ハックスペースとイギリスのロンドンから生まれた traintrackr (アメリカ向けサイト) は、基盤上に配置された LED が鉄道のリアルタイム運行情報を表示するというガジェットです。

地下鉄の路線図に合わせて配置された LED で、車両が現在いるところが光ります。

開封動画を観ると、ロンドン地下鉄(大)はかなりの大きさ。

地下鉄セントラル線やノーザン線など、単発の路線を扱ったものもあります。

ニューヨークやサンフランシスコなどアメリカの地下鉄も。日本の都市はありませんでしたが、運行データの入手ができれば作ってくれるかもしれませんね。

対応していない路線についてもデータを送りリクエストできるようにするそう。また、表示内容を自分でプログラムしなおすこともできるそうです。

他には、雨雲の状況を表示する UK Rain Tracker も。こちらもニューヨークやカリフォルニアなど複数の地域版が販売されています。

今なら液晶に表示すれば十分かつ情報量も増やせそうですが、あえてむき出しの基盤で作ったところがデザイン性なんですかね。自宅の近所の雨雲ディスプレイなんかは、玄関に飾っておくのもよさそう

via Hacker News

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データ可視化

ロンドンで一番ひどいバス停を見つける – ビッグデータ活用事例

ビッグデータ解析サービスの英コグニシオ社(Kognitio)が公開している、ロンドン最悪のバス停(The worst bus stop in London)は、ロンドン交通局の運営するバス運行に関する膨大なデータを使って、運行状況に関して優秀なバスやひどいバスを見つけるというプロジェクトです。

対象となるデータの規模は以下。

  • データ数 4,938,534,706
  • バス停の数 19,687個
  • バス路線数 675本
  • バスの台数 9,641台

ロンドン交通局のオープンデータというページがあるので、ここから入手できるのでしょうね。

これらのデータから、たとえば、7つの運行ゾーン毎に、「バスがとても遅れるバス停」「時刻表より前にバスが来がちなバス停」などのランキングが求められています。

これは「ロンドンで最も出発が遅れる路線」。走ってて遅れるのではなく出発が遅れるってどういうこと? と思いますが、運転手が遅刻するとかそういうのもあるんでしょうか。

こちらなんかは良い方の結果で、最も時間に正確なルート。路線のバスのうち85%が時刻表から外れずに走っているそうです。

郵便番号でランキング

バスが正確な地域、不正確な地域をランキングするには、郵便番号(の上3桁)が使われています。

なんで郵便番号? と思うかもしれませんが、イギリス(や西洋の多く)の住所は通りの名前+番号なので、おおまかなエリアを示すには郵便番号が便利なのかもしれませんね。

ロンドンで最も使えないバス停は

すべてを総合した、ロンドンで最悪のバス停は、ヒースロー空港近くのリングウェイ(Ringway)バス停だそうです。時刻表通りに来るバスの割合は全体の4%、25本に1本しかないのだとか。

ロンドン交通局自身も、いろいろとデータ処理して同様の情報は持っているのかもしれませんが、こうやってオープンデータとして公開することで、第三者が検証したり改善提案してくれたりするのはいい感じです。