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Icaro – 飛行機旅行での放射線被爆量を計算してくれるサービス

ICAROは、飛行機に乗って旅行した際に、宇宙放射線をどれだけ浴びるかというのを推定してくれるWebサービスです。

計りたい日付と、出発地と到着地の二つの空港を入れます。

肺レントゲンの撮影での被ばくだと何回にあたるか、と、微量の放射能を持つバナナを何十本食べたのと同様か、というわかりやすい指標も同時に表示されます。

1mSv(ミリシーベルト)を1年間の上限としてパーセントが計算されているようですが、この1mSv はパイロットなど日常的に高高度に長時間晒される職種の人が年間に受けられる量としてEUなどで規定している追加被爆量のようです。

アプリはAmentum Aerospace社Cosmic Ray APIを利用しているようです。こちらのAPIは非商用であれば月間10000回まで呼べる無料枠があります。この用途以外の使い道がちょっと思いつきませんが、飛行機移動の

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ネットの事件

WiFiテザリングのSSIDに危険な単語を使った乗客、飛行機から排除される

デトロイトからモントリオールに向かうGoJet航空の飛行機が、ヤバいWiFiのアクセスポイントがあるということで離陸できず、ホットスポットの持ち主を排除したというニュースがありました。

出発予定時刻の20:10を過ぎ、客室乗務員がWiFi機器を切るように何度注意しても、オフにならないWiFiアクセスポイントが有ったそう。機内放送でこのままだと警察を呼びますよと警告しても無駄で、結局10台ほどの緊急車両が飛行機を囲み、警官が乗り込んで来て機器の持ち主らしき二人、ケベック州から来ていた42歳男性と31歳女性の二人を連れ出して行ったそう。

WiFiの電波が飛んでいるかを確認して、止まるまで出発しないなんて運用がされているんですね。あまり聞かないけど日本でもそうなんでしょうか。

しかし、緊急車両の数といい、今回の事件がここまでの大騒ぎになったのは、そのWiFiアクセスポイントの名前が”REMOTE DETONATOR”(遠隔 起爆装置)だったからのようです。どんな名前であっても飛行機からはどのみち下ろされていたのあもしれませんが、この名前にした上でオフにすることも拒否していたのでは、強制的に連れていかれてもしょうがないでしょう。

強制排除された男女は逮捕のあと釈放されたが、取り調べは継続しているそうです。

今回はなぜ注意されてるのに切らなかった、という点が明らかにおかしいですが、ここまでのことじゃなくても、クールな名前と思ってつけたSSID名が思わぬ誤解を招くこともあるかもしれません。

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ネットの事件

「タイでの乗り継ぎ便は47年後です」、サポートの機転が失敗を大評判へ変えた

航空券検索サイトのスカイスキャナー(Skyscanner)は、目的地までの安い航空券を探してくれるというウェブサービスです。ある日このサイトでニュージーランドからロンドンまでのフライトを検索したジェームス・ロイドさんは、こんな検索結果を受け取りました。

タイ・スワンナプーム国際空港での乗り換え – 413786.25時間

"long wait"… 長いにも程がある
“long wait”… 長いにも程がある

これを見たロイドさんは、スカイスキャナーのFacebookアカウントに対して

「やあスカイスキャナー。あなたのところのサイトが47年間のストップオーバーを提示したんだけど、現地でのオススメはあるかな?」 Facebook

とメッセージを送ります。サービスの不具合に対する皮肉も含まれていたと思いますが、Facebook上でのSkyScanner公式アカウントによる回答がこちら。

空港ターミナルが大好き、ということでなければ、その年月(years)だったら空港の外に出るのがいいでしょう。私のオススメは、

– Jen
(追伸 教えてくれてありがとう – 担当者にその部分をチェックさせます!)

この回答を見た人たちが、「面白い」「あなたは昇進すべき」といった賞賛の声や、「すごくたくさんの人が君のラストネームを知りたがってるよ」「ジェン、君は独身?」といったジェンさんへの興味を示したコメントが大量に寄せられ、このやりとりはあっという間に広くシェアされることになりました。

skyscanner-jens-wit

いろんな人からの賞賛や問いかけに対して、このJenさんは丁寧に、しかもいつもウィットを忘れずに回答し続けています。

誰か「誰も気づいてないみたいだけど、47年間ストップオーバーしても翌日には到着するってことは、SkyScannerはタイムトラベルを発明したってことなんじゃないの?」

「このスレッドは、タイムトラベルという私たちの本当の計画から目をそらすための作り話なの – Jen」

他の誰か「ジェン、これは君の履歴書に書かれるべき(事件)になるよ」

「今やこれ(このスレッド)が私の履歴書ね – Jen」

他の誰か「スカイスキャナーは今後47年間は顧客サポートの王者として君臨するね」

「それって私はもう家に帰ってもいいってことかしら? – Jen」

他の誰か「君はそれぐらいの評判を得たよ。素晴らしい回答を続けてほしいね」

「* スクリーンショット撮影、上司に送付 * – Jen」

発端から6日後には、元の質問者に対してこんなメッセージも

「『これからのバンコクの47年間役に立つような』グッズを発送させていただきました – Jen」

skyescanner-presents

「使ったことなかったけどSkyScanner使ってみるよ」とか、今回のやりとりを通して多くの人がSkyScannerのサービスを知るようになったようです。

47年間の乗り継ぎというバグ自体は決して褒められたものではないのですが、カスタマーサポートのちょっとした機転がピンチを大きなチャンスに変えたという事例ですね。

via Facebook via Bored Panda

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