航空券検索サイトのスカイスキャナー(Skyscanner)は、目的地までの安い航空券を探してくれるというウェブサービスです。ある日このサイトでニュージーランドからロンドンまでのフライトを検索したジェームス・ロイドさんは、こんな検索結果を受け取りました。
タイ・スワンナプーム国際空港での乗り換え – 413786.25時間
これを見たロイドさんは、スカイスキャナーのFacebookアカウントに対して
「やあスカイスキャナー。あなたのところのサイトが47年間のストップオーバーを提示したんだけど、現地でのオススメはあるかな?」 Facebook
とメッセージを送ります。サービスの不具合に対する皮肉も含まれていたと思いますが、Facebook上でのSkyScanner公式アカウントによる回答がこちら。
空港ターミナルが大好き、ということでなければ、その年月(years)だったら空港の外に出るのがいいでしょう。私のオススメは、
– Jen
(追伸 教えてくれてありがとう – 担当者にその部分をチェックさせます!)
この回答を見た人たちが、「面白い」「あなたは昇進すべき」といった賞賛の声や、「すごくたくさんの人が君のラストネームを知りたがってるよ」「ジェン、君は独身?」といったジェンさんへの興味を示したコメントが大量に寄せられ、このやりとりはあっという間に広くシェアされることになりました。
いろんな人からの賞賛や問いかけに対して、このJenさんは丁寧に、しかもいつもウィットを忘れずに回答し続けています。
誰か「誰も気づいてないみたいだけど、47年間ストップオーバーしても翌日には到着するってことは、SkyScannerはタイムトラベルを発明したってことなんじゃないの?」
「このスレッドは、タイムトラベルという私たちの本当の計画から目をそらすための作り話なの – Jen」
他の誰か「ジェン、これは君の履歴書に書かれるべき(事件)になるよ」
「今やこれ(このスレッド)が私の履歴書ね – Jen」
他の誰か「スカイスキャナーは今後47年間は顧客サポートの王者として君臨するね」
「それって私はもう家に帰ってもいいってことかしら? – Jen」
他の誰か「君はそれぐらいの評判を得たよ。素晴らしい回答を続けてほしいね」
「* スクリーンショット撮影、上司に送付 * – Jen」
発端から6日後には、元の質問者に対してこんなメッセージも
「『これからのバンコクの47年間役に立つような』グッズを発送させていただきました – Jen」
「使ったことなかったけどSkyScanner使ってみるよ」とか、今回のやりとりを通して多くの人がSkyScannerのサービスを知るようになったようです。
47年間の乗り継ぎというバグ自体は決して褒められたものではないのですが、カスタマーサポートのちょっとした機転がピンチを大きなチャンスに変えたという事例ですね。
via Facebook via Bored Panda
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