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ネットの事件

ダークウェブ上の麻薬の売人が、世界ヒゲ選手権参加のため渡米して逮捕される

Tor など匿名化技術を使ってアクセスする「ダークウェブ」内のeBayのような売買掲示板 Dream Market においてビットコインと引き換えに麻薬をオンライン販売していたフランス人が、初めてのアメリカ入国を試みて到着した空港で米麻薬取締局(DEA)に捕まった、というニュースが流れてきました。

面白いのは、アメリカに行った理由が「世界ヒゲ選手権(The World Beard and Moustache Championships)」に参加するためだったというところ。

サイトによれば、今月9月の月初めに、テキサス州オースティンでたしかに大会が開催されていたようです。

逮捕の経緯

マイアミヘラルド紙によると、この38歳のフランス人ギャル・ヴァレリウス氏(@vallerius)は、アトランタ空港の入国管理において逮捕され、没収されたPCからは闇掲示板でのユーザー名OxyMonster(管理者権限のあるもの)、Torブラウザ、Dream Marketへのログイン/パスワード情報、そして$500000(5500万円) の価値のあるビットコイン、が見つかったという事。

空港で逮捕できたのは、当局が既にこのヴァレリウス氏を特定できていたからです。OxyMonster によってフランスからアメリカに送られた麻薬の対価として支払われたビットコインのほとんどが、取引所 LocalBitcoins の彼の口座に流れていることを特定し、続いて彼の Twitter や Instagram アカウントを検索、これら表の顔の書き込みと、ダークウェブのフォーラムでの裏の書き込みの文章から、語彙や文の区切り、書き方の癖や時々入ってくるフランス語、など、多くの共通点を発見したと。

アメリカに来るとわかった時点で、逮捕の準備はできていたということですね。

世界ヒゲ選手権

本人がどれぐらい危機感を持っていたのかは、裁判もまだなのでわかりませんが、ガーディアン紙によれば、2年前のオーストリアでの大会にも参加していたということ。ツイッターのプロフィールには、この時の「ヒゲ世界8位」や今年の「ヒゲ欧州5位」が誇らしげに書かれています。

今年の大会主催者によれば、面識はないものの、ヒゲ者としてオンライン上での存在は認識していたそうです。Beard Wars(ヒゲ戦争)というオンラインアプリ上の投票コンテストで、こちらは”Barba”というニックネームで参加していたそうですが、会員同士の投票で決まるランキングで、後から参加したこのユーザーBarbaが、ぐんぐんと得票を伸ばし、1,2位をぶっちぎりで逆転したことがあったそう。この Barba のヒゲ写真と不自然な得票数について良く覚えていた主催者は、逮捕されて大会に来られなかった「コンピューターに詳しいであろう」逮捕者が Barba だとすぐ思い当たったのだということ。Tor まで使ったかどうかはわかりませんが、おそらくダミーアカウントを量産して自分に投票させたのでしょうね。

気になる世界ヒゲチャンピオンですが、こちらが結果ページになります。ヒゲのスタイルによって27ものカテゴリーがあるそうで、

逮捕された彼が参加する予定だった「自然なアゴヒゲ、30.1-45cm部門」の上位者は、こんな人たちでした。

# リンク先ではアニメーションgifで動いているので、もっと面白いですよ

ということで、ダークウェブの犯罪の話から、思いもかけずヒゲの立派さで世界を争う人たちのことを知ってしまいました。27の部門ごとに上位3名のヒゲが見られるのですが、なるほどいろいろな種類のヒゲがあるもんだなあ、と。

via Miami Herald

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ネットのサービス

Friendshippr – 世界中の旅行する友達を個人宅配便にするクラウドシッピング・サービス

friendshippr は、Facebook上の友達などで自分がいる国・地域に旅行する人に、元の国でしか手に入らないものを買ってきて貰ったり、手荷物として運んできてもらったりするという、クラウドシッピング(クラウド発送)サービスです。

friendshippr

動画中の活用例としては、「スイスからチョコレートを買ってきてもらう」、「香港に忘れてきたテニスラケットを持ってきてもらう」、「アメリカで売ってない電子デバイスを買ってきてもらう」といったストーリーがあげられています。

Friendshippr アプリは、登録したあなたのFacebookフレンドに対して、「AからBまでCを運べる人はいない?」という呼びかけをするようです。この友達が自分のネットワークにこれを紹介することもあるので、「友達の友達」までが対象となります。友達の友達なら、自分の荷物や買い物を運んでもらっても大丈夫、ということなのでしょう。

飛行機で荷物を持ち運ぶことや、指定の目的地への入国などに関する現地の法律や規制などについては、すべて自己責任。荷物を運んであげたことに対するお礼も設定できますが、感謝の気持ちはご飯を奢るなどで示してください、とのこと。

このサービスで直感的に一番心配に思うのは、麻薬やポルノといった多くの国で禁止されている物を、それと知らずに運ばされるような悪用ですね。空港でも「知らない人から頼まれたものは、決して受け取らないでください」とよく警告されていますし。国によっては死刑になることだってあります。

どのみち移動する予定な友人知人が、スーツケースの空いた場所などを使って小物を運ぶというのは良いアイデアなようにも思いますが、やはり悪用された時のリスクが心配かなと。

friendshipprは、iOSとAndroid用のアプリがリリースされています。

Friendshippr

カテゴリ: ユーティリティ, ソーシャルネットワーキング
言語: 英語
価格: 無料
バージョン: 2.0.2

開発者: Friendshippr, Inc.
公開日: 2013-12-07
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