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データ可視化

フェイスブックがスーパーボウルに向けてNFLファンの分布を解析

Facebookのデータ科学チームが、来週のスーパーボウルを前に、Facebook上でのアメリカンフットボールのプロリーグNFLのファン活動のデータを解析した結果を発表しています。

アメリカ合衆国のフェイスブックユーザーのうち実に3500万人(全人口の1/10以上)が、32個のNFLチームのFacebookページのどれかにイイネ!をしているということで、フットボールはアメリカ人にとっての国民的スポーツといっていいでしょう。

チームが勝っている時やプレーオフに進出している時は、通常よりもイイネ!の増え方が速い、ということで、それを除外した上でどの州・郡の人がどのチームを一番イイネ!しているか、という地図がこちら。

nfl-fans-on-facebook

アメリカのプロスポーツはどれもそうですが、それぞれのチームの根拠地(フランチャイズ)周辺では、そのチームのファンになって応援する人が多い、というのが現れていますね。

とは言っても、読売とかヤンキースみたいに全国的な人気の球団というのもあって、チームが無い州とかでは、ハワイのPIT(ピッツバーグ)とか、アラスカのGB(グリーンベイ)とか、あらゆる過疎地に現れるDAL(ダラス)などが人気を得ているようです。

Facebookはまた、プレーオフの進展にあわせて、勝ち残ったチームだけを残してプロットしたらどうなるか、という地図を見せてくれています。人気面からは、サンフランシスコ対ニューイングランド(ボルチモアに敗退)のスーパーボウルを期待してた地域が多かったと読むこともできるかと。

また、Facebookらしいソーシャルグラフ(友人関係)のデータを使った面白い分析も。あるチームのファンは、(同じチームのファン、というケースを除いて)どの他チームのファンの友達が多いか、というチャートです。

nfl-common-fan-friends

SF-OAK, NYJ-NYG, CHI-GBなど、フランチャイズが近かったりライバル関係があったりというチームのファンが、友人には多い、というのは自然ですね。また、STL, KCなどは、「どのチームのファンの友達としても少数(=上位5位に入ってこない)」という、孤立傾向があるのだとか。

大量の嗜好データを持つフェイスブックならではの分析記事ですね。日本のプロ野球でも計算してくれると、きっと面白い特徴が浮かび上がってくるのではないかと思うのですが。

via NFL fans on Facebook, based on likes

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ネットの事件

フェイスブックで霊界からのイイネ!が発生中?

ReadWriteWebのバーナード・メスラーさんの記事Why Are Dead People Liking Stuff On Facebook? (どうして死者がフェイスブック上でイイネを押すのか?)によると、既に亡くなっているはずの友人による、本人が好みそうにもないブランドページなどに「いいね!」を押したという通知がタイムラインに上がってくるという体験をしているユーザーがいるそうです。

先月、友人のブレンダン・オマリーさんがFacebookをなんとはなしに使っていたところ、友人のアレックス・ゴメスさんがクレジットカード会社のDiscoverにイイネをしているのを見て驚きました。アレックスさんがそういった大企業のことを嫌っていたからというのもありますが、何より彼は半年前に亡くなっていたからです。

今年3月26日か27日頃に亡くなっていたアレックスさんのイイネの日付は、11月1日でした。こちらがその証拠のスクリーンショット。

元々これは、メスラーさんが「Facebookで怪しい動作があったら画面を送ってほしい」と友人たちに呼びかけたことに対して来た返事だったのですが、これ以外にも、完全にリベラルな友人が(保守的な大統領候補の)ミット・ロムニー氏にイイネしたり、車を持ってない友人がスバルにイイネしたり、ベジタリアンがマクドナルドにイイネしたり、という情報が集まってきたということ。

そして、イイネした本人に確認してみても(亡くなった方は無理ですが)、誰も、そんなページのイイネを押した覚えはない、というのです。

フェイスブックに問い合わせた著者は、「アカウントが”memorialized”(記念されている)状態、つまり、誰かがフェイスブックに「この人はもう亡くなってますよ」と教えた場合に移行する状態、でなければ、死んだ人からのイイネは起こりえます」という回答を得たそうです。もし誰もフェイスブックに友人の死亡を伝えなければ、フェイスブックはその人がずっと生きているままだと考えるというわけです。

そうだとすれば、何ヶ月も前に押された「イイネ」が、友人のニュースフィードを流れ流れて、今のタイミングで通知されるということは、有り得なくはないということ。しかし、このアレックスさんと、もう一人同様に報告された既に亡くなった人から来た新着イイネが、とても本人が支持しそうにないブランド・会社へのイイネだったという謎の方は解けていません。

そのあたりは、フェイスブック側の回答では、「人々は間違ってイイネを押すこともありますよ、特にモバイル版など画面がせまい時などは」ということです。著者が集めてきた謎のイイネの事例のうち少なくとも一つは、本当に本人が押したものだ、と詳細な時刻まで添えて来たということ。

もともとこのメスラーさんが聞き取りを始めたのは、お金を払ってFacebookページを売り込むPromoteページの効果が予想より低いぞ、ということからだそうです。彼は、「もしそんな多くの間違いイイネが存在するとしたら、『利用者の好みを正確に集めているからフェイスブック上での広告は効果が高いのです』というそもそもの売り込みも、怪しくなってしまうのでは?」という疑問を投げかけています。

僕自身は、それほど熱心なユーザーでは無いからかもしれませんが、これまで友人が押さないようなイイネの通知を受けたり、死者のイイネを見かけたり、という経験はありません。ですので、この著者が言っている謎のイイネが、どれぐらいの頻度で起こっているのか、ちょっとわからないなあと思っています。この著者が頑張って呼びかけたから集まっただけという可能性もあるのかなと。

まあ、フェイスブックでの友人が何をイイネしているか、とか、その友人が本当にそのページをイイネしそうかどうか、というのをそれほど気をつけて見てなかったからかもしれませんが。上記のような体験をされた方はいますか?

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fun

カナダのピザハットがピザハットの匂いの香水オー・デ・ピザハットをFacebookファンに配る

ピザハット・カナダがFacebookページ上で呼びかけた「ピザハットの箱を開けたときの匂いは好きですか? 好きですよね。もしその匂いの香水があったら、なんという名前がいいでしょう?」という問いに集まった多数の回答から選ばれたのは、オーデコロンならぬ”Eau De Pizza Hut”(オーデピザハット)という名前。

110本作成されたこのピザハット香水は、Facebookページのファンにプレゼントされたようで、もう入手は難しいようですが、それでもこの香水の匂いを嗅いでみたければ、「ピザハットを注文して箱を開いてみてください」だそうです。

Eaterによると、2008年にはアメリカでバーガーキング香水”Flame by BK”が発売されたこともあるのだとか。

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