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データ可視化

Googleマップを使った等時間地図(isochrone map)マッシュアップ

5hoursfromtokyotower
ある地点から、一定の時間で辿りつける範囲を描いた地図をアイソクローンマップというそうですが、それをグーグルマップを使って世界中の任意の地点から求められるというサービスが公開されています。Isochronous Application
上の地図は、「東京タワー」から「車で5時間」と入力して出てきた地図。高速道路沿いは速く移動できるでしょうから、それなりには正確そうです。ただ、山中など何時間使っても行けないところもあるはずなのに出ていないので、内部的にはあまり細かく求めているのではないように思います。描画にもかなり時間がかかるので、GoogleのAPIを呼び出しておおまかに当たりをつけて、多角形を描いているのではと思います。
これが公共交通機関の移動時間で動けばいいのですが、残念ながら車・自転車・徒歩での場合しか求めることができません。
以前に似たようなサービスMapnificentご紹介しましたが、こちらは公共交通機関もサポートしていたものの、おそらくデータの前処理が必須の構造であることから、アメリカやヨーロッパなどを中心に公共交通機関の公開データが入手できる都市でしか使うことができませんでした。
日本で電車を含めてこの手の等時間地図がどこからでも作れると便利だろうなと思うのですが。
via Google Maps Mania: How far can you get with Google Maps?

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ネットの事件

グーグルマップの間違いが中米ニカラグアとコスタリカの領土紛争に影響

ニカラグア軍がコスタリカ側の領土に侵入して国旗をつけかえた、ということで侵入された側のコスタリカが抗議をしているそうです。(CNNの日本語記事)
Search Engine Landの記事によると、この新たな国境紛争に、なんとグーグルマップスが一枚噛んでいるということ。

コスタリカの新聞La Nacionが伝えるところでは、係争地域に侵入を命じ、キャンプをさせたり川の浚渫をさせたりしたニカラグアの将軍は、その土地がニカラグアの領土であることの根拠に「グーグルのサテライト地図に書いてある国境でそうなっている」と言っているということ。

問題の場所は下の地図で、ニカラグアが侵入したのは国境線の左上の緑のエリア。コスタリカはこの緑の部分も自国だ、グーグルが間違っている、と主張しているわけです。


大きな地図で見る

これに対し、コスタリカ側は1858年の条約と1888の裁定で両国が合意した地図を出して抗議したところ、なんとニカラグア側の該当する地図がニカラグアの公式サイトで表示されなくなったと伝えています。

Google Mapsの競合Bingでは、コスタリカ側の主張の通りの国境線になっているようです。以下はSearch Engine Landが作成した両地図の比較。

Nicaraguacostaricaboardermaps

グーグルの中米・カリブ海コミュニケーション担当者スサナ・パボン氏は、現時点ではこの間違いの原因や、間違いがどのソースから来たものかはわからない、とコメントしているということです。

Google Mapsを頼りに軍事行動を起こすのってどうなのよ、と思わないでもないですが、それぐらいグーグル地図を使って確認するのが自然になっているのかもしれないですね。

今年の2月には、カンボジア政府が「グーグル地図のカンボジア-タイ国境がおかしい」と抗議しているのだとか。

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ネットの事件

Google Maps等でナチス・ドイツのマークに見えるアメリカのビルが改修されることに

via Natural Search Blog

Google Mapsなどの名所としてこれまでにも話題になっていたが、鉤十字(スワスティカ)の形をしたアメリカのビルというのがある。鉤十字は第二次大戦期にナチス・ドイツが使ったマーク、ハーケンクロイツの元となったマークでもあり、特に欧米では問題視される形だ。(逆周りでおそらく仏教の影響から使われたマークの載ったポケモンカードが回収された事件とかあった)

swastika-building.png

この建物、カリフォルニア州lコロナドにある、海軍特殊部隊(Navy SEALs)の訓練施設らしい。

CNNの最新のニュースによると、このビルの形についてのあまりに多くの抗議を受けたアメリカ海軍が、60万ドル(6600万円)(6500万円(59万850ドル))を使ってこのビルを鉤十字に「見えなくする」工事をすることになったそうな。

別にわざとデザインしたわけでもないし、以前だったらこんなの誰も気づかなかっただろうし、よく見たら中央部分は繋がってなくて、L字の建物が4つあるっていうだけなんけれど、いろんな会社が航空写真サービスを大衆化してしまったせいで、思わぬところに影響が出たということか。

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