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ネットのサービス

Never-Blink ウェブカメラ対戦型の「まばたき我慢」ゲーム

Never-Blink は、まばたきを我慢し合うゲームです。

サーバにつながった中からランダムな相手が決まり、その相手とwebカメラがついたブラウザ経由でにらめっこのように向き合います。

最初に持っているヒットポイントは、まばたきをするたびに減っていき、ゼロになると負け。

類似の先行例として、2017年にBBCが人気ドラマ「ドクター・フー」のプロモーションで短期公開した、“Don’t Blink”(まばたきするな)があるそうです。こちらは他人との対戦ではなく、ウェブカメラをみながらどれだけまばたきを我慢できるかというゲームだったよう。

ランダムにつながるというあたりは、一時期世界中で話題となった Chatroulette を思い出しますね。単にランダムにつなげるより、そこにゲームが有った方が楽しいという人はいるかもしれません。

ソースコードがGitHub に公開されていますが、今のバージョンは処理が重いそうで、どこかのサーバに載せて一般公開はできていないということ。自分でインストールした上で相手を探して遊ぶのはちょと大変かもしれませんね。

モバイルゲームとして手軽に遊べれば、そこそこ流行るかもしれません。

via Hacker News

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データ可視化

metro-clojure – gitリポジトリで地下鉄路線図を作るClojure製ツール

gjhenrique/metro-clojure は、鉄道路線図をgitのコミット/ブランチログで再現するためのオープンソースツールです。

路線と路線に所属する駅名を並べた json ファイルが入力となります。サンプルとしてサンパウロとニューヨークのデータがついてきてるので、それを参考にします。


[
{
"name": "銀座線",
"stations": [
"渋谷",
"表参道",
"外苑前",
"青山一丁目",
"赤坂見附",
"溜池山王",
"虎ノ門",
"新橋",
"銀座",
"京橋",

データをツールに食わせると、git コマンド群を発行するシェルスクリプトを作ってくれます。


$ boot generate-git-commands -c tokyo -f tokyo.sh

大江戸線のような循環があると、git グラフが作れないためツールはエラーで止まります。そりゃそうですね。

都庁前の循環を外して再度挑戦するも、東京のいたるところの乗換駅でエラーが… あちらとこちらで乗り換えができれば、循環だらけにもなりますね。


# 渋谷 銀座線 半蔵門線 副都心線
git checkout --orphan "銀座線"
git commit --allow-empty -m "渋谷"
git branch -f "副都心線" HEAD
git branch -f "半蔵門線" HEAD
# 代々木上原 千代田線
git checkout --orphan "千代田線"
git commit --allow-empty -m "代々木上原"
# 代々木公園 千代田線
git commit --allow-empty -m "代々木公園"
# 明治神宮前 千代田線 副都心線
git merge --strategy=ours --allow-unrelated-histories --no-ff --commit -m "明治神宮前" 副都心線
git branch -f "副都心線" HEAD
# 北参道 副都心線
git checkout "副都心線"
git commit --allow-empty -m "北参道"
# 方南町 丸ノ内線分岐線
git checkout --orphan "丸ノ内線分岐線"
git commit --allow-empty -m "方南町"
# 中野富士見町 丸ノ内線分岐線
git commit --allow-empty -m "中野富士見町"
# 中野新橋 丸ノ内線分岐線

「赤坂見附-永田町」のような別名の乗換駅の同一化を諦め、さらにエラーを起こす乗換駅を同一にしないよう入力データを修正していって、やっとなんとかエラーを出さなくした結果のスクリプトを、新しい git レポジトリに突っ込むことで、部分的には正しいところもあるぐらいの、東京の地下鉄gitグラフ(東京メトロ+都営地下鉄)を作ってみました。

git log で見るとこんな感じ

東京の路線図は循環しすぎなので、使用例としてはあまり良くないかもしれませんね。

もともとパリの路線図をGitHub 上で再現した2015年の作品があり、metro-clojure はこのような作品を簡単に作れることを目指して制作されたようです。

このツールを使えば、地下鉄の路線図以外の何か身近な有向グラフを git グラフで表現することができますね。

via From metro connections to a git graph

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技術

GrandType – キータイプの間隔データを機械学習させ、ユーザーを特定するプロジェクト

GradTypeは、英文を入力する際のキータイピングの癖を使って、今誰がタイプしているのかを特定しようという実験プロジェクトです。

まず、GitHub で認証した状態で、出てくる英文を入力することを繰り返します。すべて小文字で良く、正しい文字とスペースキーを打った時しか先へは進みません。打ち間違えたとしても間違えた文字は入らないのでそのまま続けます。

この時、サービスの裏側ではキーと次のキーが打たれる間の時間を記録し、RNNで学習させているそうです。

文章のバリエーションはそれほど多くありません。数十回入力した後で、ログアウトし、ユーザーとして認識していない状態で同じように英文をタイプすると、

RNNでより「似ている」と判定されたユーザー5名が表示されます。

多数のユーザーが試しているためか、なかなか当ててくれませんでした。(一回は自分のユーザー名が当てられたのを見ましたが、スクリーンショットを撮っていませんでした)

実用的にはスペルを打ち間違えたり直したりするデータを使った方が、より個人の特定はしやすいだろうと思いますが、研究としてはキーとキーの間隔時間だけでどこまでやれるかというのを見ているようです。

匿名で入力できる、と思われているようなサイトにおいても、個人の癖を収集して人物の同定を行うなんてことも、より簡単にできるようになっていくかもしれませんね。

Hacker News では、それへの対策として、キータイプの癖を攪乱するというツールも紹介されていました。匿名個人の特定ではなく、認証にタイピングの癖を使うといった研究もあるようです。

ソースコードが公開されています。

via Hacker News