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マジック・ザ・GIFニング – 面白動画を載せたMtGのカードを生成するプログラム

カードゲーム「マジック・ザ・ギャザリング(MtG)」のデータを使ったネタプログラミングが Hacker News で話題となっていました。

Pythonで書かれ、GitHubで公開されているこのツールは、MtGのカードのタイトルに合った内容のアニメーションGIFを埋め込んで、MtGのパロディカードを生成するというプログラム。

生成したカードを定期的にツイッターにつぶやく bot 機能も持っていて、作者自身によるデモアカウント@MTGIFening では、6時間おきに一枚、新作カードが自動投稿されています。

ハウル・フロム・ビヨンド(彼方からの雄叫び)というカード名から生成されたのが、こちらのカード

なるほど、雄たけんでるように見えなくもない。

仕組み

Readme/ソースによれば、このツールの仕組みはこんな感じ。

カードデータの入手

MTG JSONで提供されている、全カードのJSONデータを取得する。そんなデータが有志によって管理されているんですね。これもGitHub上で管理更新されているようです。日本語データファイルもありました

ここからJSONファイルをダウンロードし、それを前処理のスクリプトで必要なレコードのみのcsvを作り、それを使って動いています。

ネタになるアニメーションGIFの入手

アニメーションGIF版 YouTube、みたいなサイトGIPHYAPIが提供されていて、その中にキーワード検索APIもあるので、ランダムに選んだMtGのカードのタイトルを食わせています。タイトルによってはGIFが見つからない場合もあるみたいですが、その時は見つかるまで繰り返しています。

“MtG”で検索して最初にでてきたのがこれ。

Giphy sample

オリジナルのカード画像に、GIFをはめ込む

MtG公式からカード画像を取得し、MoviePyライブラリで、動画の各フレームを書き換えているようです。カードの世代によって画像の位置やサイズが違うので、世代にあわせて埋め込み座標を変えたりもしています。

ツイートする

PythonでTwitterを読み書きするTwythonを使い、生成されたGIFをツイッターに投稿させています。

これらをパッケージする Docker ファイルも置いてあり、自分の環境で簡単に再現できます。ツイッターに投稿するところは動かしませんでしたが、ローカルで動かしてみてできた画像がこちら。

コードも完結で短く、データやAPIを組み合わせてうまく作ってるなと思いました。

via Hacker News

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プログラミング教育

scratchblocks – Scratch プログラムをテキストファイルから生成

scratchblocksは、教育用プログラミング言語 Scratch の図形を組み合わせたプログラムを、テキストから生成してくれるというwebサービスです。

言語を日本語(Japanese)にすると、日本語での画像を作ってくれますし、英語など他言語で書いたテキストを translate メニューから日本語に翻訳し、それを画像化( png や svg 形式に)することもできます。

ソースコードも公開されていて、これを使って WordPress で表示するプラグイン(作者は日本の方)や Pandoc でドキュメント内に埋め込むライブラリなども紹介されていました。

小学校の自由研究で、提出するといってもパソコンやタブレットを提出するわけにもいかない。作ったものを紙にして出すにはどうするのがいいのかな、と調べたら見つけたものです。

[訂正 2017-09-08]

scratchblocksScratch Blocks の関係性について間違いがあったので、下の内容を撤回します。ご指摘ありがとうございました。

このツールが表示しているのはそもそも GoogleとScratch が HTML5 版の Scratch 3.0 に使うために策定し、また他の Scratch 風プロジェクトでも採用されるべく規定しようとしている Scratch Blocks で、このScratch Blocks を「非公式に」サポートするツールとして作られているようです。

消えゆく Flash Player から HTML5 ベースに移行しようという Scratch 本家に合わせて作っているものですから、描画結果のそれらしさについては間違いのないところでしょうね。

Github の scratchblocks は Scratch 用の”unofficial”なツールを作っている、とGitHub にありますが、これは Scratch Blocks をサポートしているものではないようです。

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技術

composerize – dockerコマンドラインをdocker-composeの書式に変換してくれるツール

Composerizeは、コマンドラインオプションを持ったDockerコマンドを、Docker Composeの定義ファイルの形式へ変換してくれる、というサービスです。

composerize-screenshot

Dockerコマンドのオプションを列挙してるのが docker-compose.yml なので、コマンドラインパラメーターとymlに掛かれてるものは機能的には一対一に対応してはいるんです。しかし、名前が微妙に違っているパラメーターがあって、コマンドラインで動作確認したものをComposeに移行しようとした際にエラーが出てしまい、両方のマニュアルを開きながら調べて修正、など僕も苦労してました。

Githubで公開されているソースの(コンバート部分を見れば、パラメーターの名前が微妙に違うものが多いのに気づきます)

デバッグ時には反対向きの変換ツールもあるといいかも。

via reddit