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調査ツール

Maigret – アカウント名から各種サービス上のプロフィールを串刺しで調査するツール

soxoj/maigret(メグレ)は、SNSなどユーザー登録ができるサービス群に対し、アカウント名からユーザーページを調査するというツールです。

たとえば @akky というアカウント名があった場合に、twitter や Instagram などメジャーなSNSから、reddit などの掲示板、ブログや趣味のサービスなど大量のサービスについて、それぞれのユーザー akky のページの情報をスクレイプしてレポートを作ってくれます。

動かしてみた様子がこれ。

Maigret でユーザー名 akky を調査した際の結果(一部)

調査の可能なwebサービスは約2500個、Alexaで人気の高い順に個数を指定して調べさせたりもできます。

各サービスのユーザープロフィールページをチェックしにいくということは、ユーザーページのURLパターンを持っているということ。そのデータは data.json というファイルにあり、今登録されていないwebサービスの情報を追加依頼することもできます。

もともと Sherlock という先行ツールがあり、Maigret はそこからフォークして対応サイトを増やしたりしているようです。命名はシャーロックからフォークしたメグレ、というわけですね。シャーロックの対応サイトが500個ほどなのに対して、2500個のサイトのデータを持っているのは頑張っているのではないでしょうか。

とあるサービスのアカウント名から、他のサービスでどんな活動をしているか調べるのを補助するツールということで、他人が望んでいないプライバシーの紐づけにつながる点で警戒する人もいるでしょう。

また、たまたま同じユーザー名を別のサービスで使っている人たちが、誤って同一人物とされ、その間違いから誤情報が生み出されることもあるかもしれません。よくある単純なユーザー名を持っていると、このあたりはハナから別のサービスで同じユーザー名が取れないのは当たり前で気にならないのですが、数字などを含めて長いユーザー名を色々なサービスで使っている人はサービス間での紐づけがされうることに注意すべきかもしれません。

via Hacker News

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ゲーム

Windowsのファイルコピーダイアログで月面着陸ゲーム

Copy Dialog Lunar Lander は、Windowsのファイルコピーを待っている間に、レトロゲームの名作Lunar lander(月面着陸)を遊べるです。そこで遊ぶ?

ファイルコピーダイアログで Lunar lander ゲームを遊んでいる様子

ゲームの目的は、慣性が効いている月着陸船から燃料を噴射し、うまくバランスを取りながら月の表面に軟着陸すること。

これを Windows のファイル・フォルダーをコピーした時の例のグラフ表示ダイアログ内で遊ぶわけですが、ファイルの転送状況の経過によって地面の形が決まるため、コピーしているファイルやコピー先の状況によって難易度が変わるというわけです。

安定して同じぐらいの転送量が続いていれば、着陸しやすい平らな月面ができるし、不安定なコネクタやVPNなどを使ってコピーすると起伏の激しい月面になるので着陸するのも難しくなります。

# ぜひ遊んでみたかったのですが、自分の環境(Windows 10 sandbox)では起動時にタスクトレイのアイコンが出るものの、アイコンを触るとプロセスが落ちてしまうようで… サンドボックス環境で中のセキュリティは緩めにしても解決せず。

ゲームのカラースタイルは、Windows のファイルダイアログなので当たり前ですがWindows のコントロールパネルからカスタマイズできます。[簡単操作]-[ハイコントラスト]でハイコントラストモードにして、「ハイパーリンク」と「選択されたテキスト」の項目を変えることで、デフォルトの黄緑だけでなく赤い大地の火星着陸なども作れてしまうのですね。

ファイルコピー中の待ち時間にゲームというアイデア、実は初出ではなく、たとえば80年代のグラフィックに強い Amiga にTetra Copy というコピー中にテトリスができるコピーツールが存在したそうです。(動画)

via reddit

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セキュリティ

キー操作でブラウザ操作できるSurfingkeys Chrome拡張の新バージョンが、検索を謎のsmartwebfindersに変えようとする

Surfingkeys というオープンソースのブラウザ拡張ツールの新バージョン1.0.7が、キー操作でブラウジングできるという本来機能と無関係に既定の検索エンジンを謎の smartwebfinders に変えようとするというバグ報告が上がっています。

Chromeウェブストアで新規インストールする際も、「smartwebfinders.com に変更するよ」と出てきます。出てくるだけ昔よりは安全で避けられるとは言えますが、誰もがここを読んで考えるかというと…

Ultrasurf という別の Chrome拡張でも同様の切り替えが要求されていたということですが、この切り替えられる smartwebfinders.com は、ブラウザからアクセスしてみても Google に転送されるだけの謎のサイトです。

GitHub のソースコード上ではバージョン 1.0.6 が最新で 1.0.7 は無いため、第三者によって勝手に改造されたものが Chrome Store に上がったのかとも思われました。しかし、GitHub issues で拡張作者の brookhong 氏が「smartwebfinder は Bing のプロモーションで、強制的に検索エンジンを変えさせるわけではないので安心してほしい」と回答したため、作者が関知しているのかと騒ぎになっています。

# smartwebfinder が Bing のプロモーションだという他の主張は見つかっていません。Microsoftはたぶんこんなことしないと思うんですが。

Google 検索に転送されていることから、この変更を accept しても当座はこれまでと同じように Google 検索が呼び出されるのでしょう。しかし設定自体がこの別ドメインになっているのだから、いつ自由に別のところに飛ばされるようになるかわかりませんよね。

作者のこの回答を見て、GitHub の brookhong 氏のアカウント自体が乗っ取られたのかもしれない、と brookhong 氏にプログラマー向けの質問をする作者の知人らしき人もいますが、今のところそれ以上の返信は来ていません。