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とある心拍数測定アプリ、ピーナッツバターバーの脈を測ってしまう

スマートフォンのカメラに乗せた指から心拍数を測定する、といううたい文句のiPhone アプリに、Reese ブランドの「究極のピーナッツバター愛好者」というお菓子を使って実験をする人

ピーナッツバターバーの心拍数が60前後と出てしまっています。

App Store でのこのアプリの評価は以下のようなものだったそうです。

今はもう、このアプリはストアに存在しないことになっていますが、明らかに今回の炎上を受けてのことであって、それまでは高評価がついて多くの利用者がいたようですね。

販売元のサイトも消えています。消えるまえのサイトはこんな感じ。社員の多くは写真素材サイトからのもの、他のアプリというのもフェイク。

指先の色か何かをみて測定してるからパッケージのオレンジ色でも出る、だけで本当に心拍数を測れるのかもしれませんが、サイトやレビューを掘り下げている人たちの反応を見る限り、短期間でフェイクアプリを作り上げ、そこから無理のある課金への誘導を行って荒稼ぎするという販売者がいるようですね。

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英バーガーキング、国際女性デーにツイート「女性はキッチンがお似合いだ」で炎上

国際女性デーの3月8日、イギリスのバーガーキング公式アカウントが “Women Belong in the Kitchen”(女性はキッチンがお似合いだ) というツイートをし、大炎上しました。

元のツイートは謝罪のあと削除されたのですが、なんで今時こんなことを? 実はバーガーキングの意図はまったく差別とは逆方向にあったらしいのですが。

このツイートにつなげられた続きはこうです。

「もちろん、もし彼女たちがそう望むなら。シェフ業に占める女性の比率はたったの20%にすぎません。私たちは料理というキャリアを追求したい女性従業員を応援し、外食産業におけるジェンダー比率を変えるための計画を実行中です。」

「私たちはここに、バーガーキングの女性従業員が調理の夢をかなえる助けとなる新たな奨学金プログラムを始めることを高らかに宣言します!」

続けて読むと、なるほど国際女性デーの趣旨にあった良い事のようなのですが… 先頭のツイートだけを見ると完全な「釣り」ですねこれは。

先頭の「釣り」ツイートのRTは10万回、イイネは40万回近くまで行ったようですが、この40万回のイイネのうちどれだけがバーガーキングの新奨学金への賞賛なのか、あるいは女性差別への同意なのかは不明です。

謝罪と削除は翌日付け。

業界に女性が少ないことに注意を引きたかった。次はもう少しうまくやる、と言っています。

元ツイートに問題のあるコメントが多数みられるため元ツイートも削除します、とも言っていることから、切り取った女性差別に同意したり上乗せしたりしたツイッターユーザーも多かったのかもしれません。

バーガーキングといえば、ソーシャルメディアも巻き込んだやんちゃな広告活動で知られていますが、今回の「注意を引く」行為は設計があまりにも雑でした。真意が逆であったとしても、注意を引く部分の出来があまりに悪かったし、そこに直球の差別しかないとしたら、切り取られもするでしょう。

ほとんどの人は、続きのツイートがあっても続きまで読まずに反応する、ということの証明にもなった炎上でした。

via Muse

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twitterトラブル – “ゲイの黒人”になった共和党下院議員予備選候補者

よくある話といえばよくある話なんでしょうが、ツイッターの複数アカウント運営の失敗事例です。

ペンシルバニア7区の政治家で、6月の予備選で惜しくも共和党の下院議員候補になれなかったディーン・ブラウニング氏が、今回の大統領選の結果を受けて5万人のフォロワーにつぶやいたメッセージ

「トランプ氏が4年間かけて築いたものを、バイデン氏は4カ月で破壊するだろう」

に対する反論に対して、アカウント切り替えを忘れて次のように反論したようで。

ゲイで黒人の男性として、オバマ氏は何もしてくれず、人生への変化はほんの少し、それも悪い方への変化だったと個人的には言えます。すべてのことはトランプ氏のもとでとても良くなった。民主党の時は感じたことがないリスペクトを感じています。

ツイートは削除されたようですが、もちろん見ていた人は多数いますよね。スクリーンショットもアーカイブも残っています。

当然、批難や揶揄のリプライが大量に発生したわけですが、

「ヘイ、黒人でゲイであることについてもっと語ってくれよ!」

このブラウニング氏、黒人男性としてのツイートは削除し、

「今広まっている私のアカウントからのツイートは、フォロワーから今週初めに送られてきたものを引用したものです」

と、引用のしかたが良くなかっただけで自分の発言ではない、と主張し、さらにはこの黒人男性ダン・パーディ氏の「証言ビデオ」をリツイートしました。

「私は本当にゲイの黒人男性です。ディーンさんのツイッターに投稿されたのは-どうしてそれが投稿されたのかはわかりませんが-私が彼に送信したもので、彼にそれを送ったのは私と同じ人種や性的指向の人たちがドナルド・トランプ氏を扱う態度に問題を感じたからです」

がしかし、ツイッターの集団捜査はこれに納得しません。ダン・バーディー氏のアカウントは、以前は「パット・ライアキー」とか「善良なる白人」と名乗った白人男性(写真投稿あり)のものだったことが判明します。

ダン・バーディー氏のビデオ、twitterアカウントが現在凍結されており視聴することはできないのですが、見ていた人の中にはこの黒人男性が別の黒人男性「俳優」バイ・ホルテ氏であることを指摘する人も登場。(凍結中のビデオの複製ももちろんあります)

もうグダグダですね。

twitterでどんな人物を演じようと勝手だとは思いますが、政治家がマイノリティのフリをして自分の政治的意見をマイノリティの意見として表明をするのは倫理的に許されないでしょう。

下院議員候補の共和党内での予備選に負けた人ということですが、投票結果を遡るとあと2500票(+10%)取っていれば共和党の候補になれていたし、本選であと25000票(+15%)取っていれば下院議員になっていたわけですこの人。そのへんの何でもない立場の人ではありません。

たまたま操作ミスでばれてしまい喜劇となりましたが、こういうアカウントが多数跋扈していたり、そのアカウントの言う事を信じて支持を強めるフォロワーとかも多いのかもしれないと思うと、心配になりますね。

via Bored Panda