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Contributoria – クラウドファンディング・ジャーナリズムの試み

イギリスの新聞社ガーディアンのメディア研究所が新たに開設した Contributoria.com は、Kickstarterに代表される、広く訪問者から出資を募ってプロジェクトを遂行するクラウドファンディングの仕組みを、ジャーナリズムと組み合わせた、オンラインマガジンです。

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KickstarterやIndiGoGoなどと同様に、プロジェクトが並び、プロジェクトに賛同した人の人数や、何人集まればプロジェクトが成立するか、が表示されています。

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違うのは、プロジェクトというのが将来の号で書かれるニュース記事だという点です。参加ジャーナリストが「こんな記事を書こうと思っているんだけど」というのをプロジェクトとして発表し、サイトの有料購読者が「自分はこれを読みたい」と思ったプロジェクトを応援するわけです。

有料読者は、自分の読みたいプロジェクトに投票を振り分けることで、次回以降の雑誌が扱う内容が自分の好みの方向に変化していくことになります。

また、書き手についてもサイトは開かれており、フリーのジャーナリストが登録して、記事のアイデアを公開し、読者を募ることができます。メディアからの依頼ベースではなく、自分が書きたいものを提案し、それを本当に読みたいという人がいるかどうかが測れるのはよいのではないでしょうか。

面白そうな記事のアイデアを発表してしまって、どこか他所で他の人が同じテーマで調べて先に発表したりしないのかな、という懸念もありますが。

もしこのプラットフォームが回り、有料会員が増えれば、無名だが良い記事を書けるジャーナリストが発掘されるようになったりするかもしれません。

今月2014年1月の創刊号は、サイトの公開前からの関係者が提案した記事、投票した結果で作られたものが公開されています。創刊の辞を除く記事は以下のようなものになっています。

  • エドワード・スノーデンに注目すべき理由
  • 女性向けエロチカの隆盛
  • イギリスに残る、ショッピングセンターなどになった穀物取引所の建築や将来
  • フィッシュ&チップスで移民者がイギリス人になるのか

Contributoriaのアイデアはグーグルなどが開催したコンテストで優勝したものだそうです。

via release via The Next Web

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Instagramの写真を本物の油絵にしてくれる通販サービス – Pixeli.st

インスタグラムで撮影した写真をマシュマロに印刷する通販サービスを紹介したと思ったら、またインスタグラム写真を活用するサービスを発見。

Pixeli.st は、インスタグラムの写真を指定すると、その写真をベースにした写実系の油絵を描いて送ってくれるというサービスです。

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サービス上でインスタグラムの写真を選び(著作権の問題がない、自分の写真を指定すること、ということです)、その写真のどの部分を、どんなサイズのキャンバスに描いてほしいかを決めると、Pixelistのお抱え職業画家の一人が油絵を描き上げ、あなたの家まで発送してくれます。注文から到着までは4から6週間ぐらいかかるとのこと。

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左が写真、右がそれを元に描かれた油絵です。たぶん。

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完成品の油絵は、どれも写実的「過ぎて」、画像に油絵風のフィルタを噛ませただけなんじゃないか、という風にも見えてしまうのがちょっと問題かなと。僕としては、画家の個性が入り、写真っぽさから離れた絵画なら買いたいようにも思うのですが。

価格

気になる価格は、正方形の最小サイズ30センチ四方(12インチ四方)で、サブジェクト(人や動物など)が0個か1個のものが150ドル(1万6500円)。サイズを大きくしたり、縦長もしくは横長のキャンバスに、サブジェクトを2,3個と増やしていくと価格も上がっていきます。価格ページで最大のものは30×40インチ(76cm x 100cm)で810ドル(8万9100円)。1万5千円からというのは、カスタムメイドの油絵の値段としてはかなり安いんじゃないでしょうか。(さらに、$50(5500円) 以上払って、担当画家に個別の注文をつけることも可能だとか)

安さの秘密は中国の画家村?

FAQページによると、これらの油絵を製作するのは中国の廈門(Xiamen)市周辺に住む画家たちで、その多くは芸術大学の卒業生だそうです。Pixelistは彼らに地域の相場よりも良い報酬を払っていると言っています。

中国の画家といえば、香港の近くに画家ばかりが住む画家村があるといいます。こちらのサイトによれば、8000人の画家が、西洋の有名画家の作品の複製を描きまくっているのだとか。世界の油絵の6割は、この村のある深セン(Shenzhen)市で生産されているというロイターのレポートもあります。

Pixelistが発注している画家たちも、本来こういう仕事をしている人たちを集めて組織化したのかもしれませんね。だとすれば、リアルに模写をする写実系の注文しか請けられないというのも納得がいきます。普段有名絵画のレプリカばかり描いている人たちなのかもしれないので。

via Turn your Instagram photos into oil paintings, thanks to China’s counterfeit art villages | PandoDaily

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Instagramの写真をマシュマロにしてくれるwebサービス – Boomf

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イギリスの新サービスBoomfは、スマートフォンの人気写真共有サービス Instagram で撮影した好きな写真を、マシュマロに印刷して購入できるというオンライン通販サービスです。

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Instagram で9枚の写真を選んでメールすると、それらの写真が印刷された9個セットのマシュマロが届きます。お値段は12ポンド(約2000円(18ドル))。

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Experiment 4

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Latest trial – 4cm square, white mallows

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boomf-how-it-works

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On a plate

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親しい人へのおみやげ等には使えるかもしれませんね。また、マシュマロ以外にも写真を転写できるお菓子や食材はありそうです。

via Turn your Instagram pictures into marshmallows… | Ufunk.net