何故かスリープしなくなったVistaをスリープできるようにした話
結果から言うと、なんのことはない、マザーボードのバッテリーバックアップ用電池(CR3032)が電池切れになってただけだった。
全体的に愚痴っぽいので、面倒なら適度に読み飛ばして結論だけどうぞ...。
ここ数か月、Windows Vistaを入れた自宅のマシンが、スリープに失敗するようになったのです。
具体的に言うと、スタートメニューの電源(スリープ)ボタンを選択すると、通常通りスリープの処理に入ろうとするのだけど、最終的に電源が落ちて、通常ならばLEDが点滅したスリープ状態になるはずなのだが、その瞬間に電源が一瞬落ちた後、電源ランプがまた光り、PCとしての電源は入っているが、起動はしていない、というよくわからない状態になり、キーボードやマウスを触っても、電源ボタンを押しても、うんともすんとも言わなくなる。
電源ランプのLEDは光ったまま。
この状態だと、少なくとも電源ファンなどは回っていて、無駄に電気を使っているし、精神衛生上もよろしくない。で、再起動するためには、電源ボタンを長押しして強制電源Offにした後、電源を再投入するしかない。
そうすると、PCは休止状態の回復を行って(そもそもなんで休止になってるの?)、元の状態に再現される。
ただしネットワークが不調だったり、いろいろおかしい感じ。
実質的に、Vistaのウリの一つである高速なスリープが全く使えなくなった。
はっきり言ってVistaの起動はSSDやHybrid HDDを使わないと激遅なので、非常につらい。
SP1を入れたメリットもぜんぜん感じられないし。
そんなわけで、あーでもない、こーでもないと、いろいろトラブルシューティングしたものの、原因がわからない。
ドライバのプロパティを総チェックし、BIOS設定を改め、BIOSをアップデートし、USBを全部引っこ抜き、メモリやカードのガタを確かめ...。
挙句、WDK(旧DDK)まで担ぎ出してインストールし、スリープ時のACPIのログを吐かせて見たりしても全くエラーが出ない。
ちょうど、ここ数か月で引越しだの机を変えたりだのと物理的環境も変わっていて、心当たりも多すぎでお手上げ。
そして、先週、誘惑に負け、あまりにも安い気がしたLenovoのThinkCentre A61e Ultra Smallを注文してしまった...。(キャンペーンは先週までで今週は実質値上がり)
のだけれど、今朝ふと思って、初めに書いたように、バッテリーを交換してみたらけろっと治ったのよ、と。
まー、10数年前の自分だったら、最初にそこを思いついてたかもしれないなぁ、と思うけど、今時ハードを疑わなくなったというか、Google依存症というか...、でも、まぁ、そこはまぁいいとして、とりあえず症状を書きのこしておくと、誰かの役に立つかもしれないので置いておきます。
で、心配なのは、
- Vistaのデフォルトはスリープ
- このPC(デスクトップ)は買ってから2年経ってない
- 買ってすぐにβ2かなんかを入れたからずっとVista
- 平日の昼間はデフォルトでスリープさせてた
とすると、同じような事はこれから世のVista PCで頻繁に起きてくるのかなぁ? と思うわけです。
電池だって、ただの3032で、今時のマザーは二次電池なんて使ってない。人によっては24時間スリープで使い続ける人だっているでしょう。
そもそもマザーの設計の想定を超えてる電池の減り方してるんじゃないかな、と。
そして、PCの電源は長押ししないと落ちないし、バックアップバッテリーが切れている表示なんて一切出ない。
ごくふつーの人なら故障扱いだよね。長押しに気付くかさえ疑問。
しかも、マザーにはまってるボタン電池の交換なんてなぁ...、と。
まぁ、うちのPCのマザーがN4L-DHとか割とヘンタイ系で一般論では語れないのかも知れないし、いずれそのあたりは十分対策されるだろうとは思うのだけど、しばらくはスリープしないVistaマシンに要注意、ということで。