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2007年05月16日
広告をアートに置き換えるAddArt
via New York Times
面白いFirefoxのアドオンを作ろうとしている人たちの話がニューヨークタイムズのオンライン版に載っていた。
AddArt Extension がそれ。何をするものかというと、ページ中の広告を厳選された「アート」に置き換えるものだそうだ。
広告を単に消すアドオンはAdBlock PlusやArfcom Ad Blockerなどがある。(もちろん、プロキシーとして働くようなものも多数ある)
これらのアドオンは、広告を見たくないユーザが広告を消すために使われるが、ページの描画を早くすることにもなるので、広告があったところは単純に白くなったりするのが普通だ。AddArtでは、ここに厳選されたアート作品を表示させることになる。
Fox Newsをサンプルにしたイメージ画像では、元ページがこんなだったところを、
鷲とアメリカ国旗のアート(鷲はアメリカの国鳥)に置換している。
しかし、この拡張、提案先行型で、物はまだ開発中で公開されていない。開発資金も募金を呼びかけている段階ということらしい。AddBlock Plusの作者ともやりとりしていて、プログラムの流用ができないかも相談中ということだ。
置き換えるアプリケーション
僕は、広告ブロッカーは広告を消すものだ、としか思ってなかったので、アートに置き換える、という発想には意表をつかれた。ページ描画速度などを考えると、消してわざわざ別のものを出す意義がないと思い込んでいたようだ。
考えてみれば、Japanize やその国際版である Mylingual も、ページにあったものを他のもので置き換えることで新しい価値を生み出している。
何かを消すのが機能なら、消したところに別のものを出すのも機能だ。アートが好きな人はアートでもいいし、スケジュールやリマインダーがランダムに、あるいはこのサイトのこの広告位置にはこの情報、という風にデザインされて出たっていい。家族の写真でもいいし、自分で選んだ友達の近況みたいなものに差し替えてもいいわけだ。
また、置き換える機能(今回でいうとFirefoxのアドオンだけど、他にも実現方法はあるだろう)を配ることで、本来の広告主に代わって自分の広告や案内・主張を広めるといったプロモーションだってできるのかもしれない。
というようなことを考えたりした。
投稿者 秋元 : 2007年05月16日 21:44
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