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2007年07月14日
プリンターが印刷する隠し追跡コードの問題
via del.icio.us/popular
この件自体は、2005年に一度話題になっていた。
スラッシュドット ジャパン | Xeroxプリンタの印刷物に追跡コード
HotWired Japan ユーザーの知らぬ間に「追跡コード」も印刷
最初聞いたときは頭の悪い陰謀論みたいな話だ、と思ったけど、これを調べて注意を呼びかけているのはEFF(電子フロンティア財団)だし、実際に打ち出された黄色いドットから隠されている情報を再構築もできているようなので、どうも本当の話のようだ。アメリカ政府とプリンターメーカーとの契約によって、ニセ札の作成者を追跡するために組み込まれている機能だ、ということは確認されているという。
今回の話は、プリンターメーカーに対して「このドットを描画しないようにするにはどうしたらいいか」という問い合わせをした人のところに、数日後にシークレットサービスのエージェントが訪問してきたという話が発端らしい。
seeing yellowというサイトで、プリンターメーカーに対して監視コードを勝手に印字しないように文句を言おう、という呼びかけをしていて、すでに250人以上が行動しているということ。
行動したらシークレットサービスに監視されるのがわかっていて抗議する人がそれだけいるところも、アメリカらしいなあ。
「ニセ札の追跡」と言っているけど、もっと他にもいろいろ監視しようとしてるんじゃないか、というEFFらの懸念が妄想でもなさそうだ、ということか。
EFFでは、この機能を持っているプリンターのリストというのを作って公開している。
表の"Dots?"のところが"yes"になっているものがそれ。"Comments"のところで"EFF test"とあるのはEFF自身が確認したものということらしい。
それなりにコストがかかるのか、あとは本来のニセ札追跡機能であれば性能の悪いプリンターは気にしなくていいからか、主にハイエンドのプリンターにしか搭載されていないということだけれど、非常に多くのプリンターベンダーがこのプログラムに参加しているということになる。
日本メーカーのプリンターも多い。アメリカ輸出向けにわざわざ仕様を変えているかどうかわからないので、日本で売ってるプリンターもひょっとするとこの黄色いドットを打ち出しているのかもね。
それを日本の警察が活用してるなんてこともありうるのだろうか。
# 数日後にサイボウズ・ラボに誰か来たりして…
黄色いドットは、高性能のスキャナでその紙を読み込んだ上で、グラフィックソフトで色調を変えたり拡大したりすると見つかるらしい。あと暗室で青色LEDを使うと見える、というのもあるけど。ちょっと僕の環境では試せないな(プリンタも7000円で買ったプリンタだし)
[2007.07.17 追記]
みんなにプリンターメーカーへの問い合わせを勧めるMITの意図は、人力DoS、つまりシークレットサービスが監視しなきゃならん人数を莫大にすることで、この監視を意味の無いものにしようということだ、という解説が出ていた。(via Digg)
投稿者 秋元 : 2007年07月14日 11:52
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コメント
うむむ、こんな機能があったんですね☆><
安いプリンターには(コスト削減で?)搭載されてないのかな~。
投稿者 浜村拓夫 : 2007年07月15日 13:50
アメリカ向けというわけではなく、日本向けのものにも入ってますよ。
ちゃんと日本の警察機関もこの機能が入っていることは分かっており、調査のために利用できるようにプリンタメーカーには協力依頼が入るようになっているようですよ。
この機能の目的は、偽札のプリントに使用されたときに追跡できるように・・・というものだそうです。
投稿者 因果 : 2007年07月16日 17:08