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2008年07月17日
自分と同姓同名の人の数を調べるHowManyOfme
HowManyOfMe(ハウ メニー オブ ミー)
2007年9月にご紹介したHow Many of Meは、姓名を入力すると、その姓や名を持つ人が全米に何人いるのかを、アメリカの国勢調査(Census)のデータを基に表示してくれるというサイトです。
# 広告ポップアップが出るので、ポップアップを防ぐ最新のブラウザを使われたほうがいいでしょう
姓と名を入力すると、その姓や名の人が全米に何千人、何万人いるのかを表示してくれます。(姓・名以外に13歳以上であることの確認をしてきます。アメリカでの法令によるものだそうです)
姓と名が同じ、つまり同姓同名の人についても、両者の数字から推定して見せてくれます。
海外の人名は、映画俳優等のものは聞いたことがあっても、なかなかその名前が多いか、少ないか、といった実感を持つことはできないでしょう。
このサービスを使えば、取引先の担当者の名前がよくある名前なのか、珍しい名前なのかを知ったりすることもできます。あらかじめ調べておくことで、商談の合間のちょっとした時間を埋める会話(スモールトーク)で「珍しい苗字ですね」といった話を相手に振ることもできるかもしれません。
ブログパーツ(ウィジェット)やFacebookアプリにも対応していることから、最近もサイトに手が入れられていることがわかります。
日本の類似サービス
日本でも、姓を入力するとその苗字がどれぐらい多いものかを返してくれるサイトはあります。(1), (2)
苗字だけでなく名前のデータも入手したり、本家のようなブログパーツ対応などをすることで、HowManyOfMeの日本版を作ることもできそうですね。
政府公開データの量や質
アメリカには、この手のデータベースを活用した、作り自体はそれほど手のかかっていないサービスが多数あります。アメリカの政府系のサイトでは、収集したデータをプログラムが処理しやすい形で公開していることが多いので、それを使ったサービスも自然と多くなります。
ちょうど最近『「社会調査」のウソ』という新書を読んで、日本にはアメリカに比べて大規模で継続的な調査が少ない、とか、集めたデータを広く公開していない、という著者の指摘を見たところでした。
いろいろな統計が電子的に、検索や集計のしやすい形で提供される機会が増えていくと、それを活用した面白いサービスも増えるのではないかと思います。
アメリカほど量はないのでしょうが、政府統計の総合窓口、等のサイトで公開されている統計情報を見ることで、新しい切り口のネットサービスにつながるかもしれません。
「誰もが持っている」名前という属性
連載一回目の行ったことのある国を記録するサイト「World66」でも少し触れましたが、訪問者との相互作用で楽しませるタイプのネットサービスでは、誰もが努力無しに備えている属性を使うものほど、間口が広くなります。
脳内メーカーなどもそうですが、自分の名前を入れるだけで他人と異なる面白い結果が出るというサービスは、これまでも、これからも多数出てくることでしょう。自社サイトで提供している製品やサービスと、ユーザの氏名を結びつけられないかは考えてみる価値のあるテーマではないでしょうか。
投稿者 秋元 : 2008年07月17日 11:43
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コメント
こんばんわ。
新聞製造機使わせてもらっていますが、
無駄に長い無意味な文字列のものがあると体裁が大きく崩れるのを修正してもらえませんでしょうか?
↓こういう無意味な文字の連続の新聞によって
http://labs.spicebox.jp/shinbun_maker/v/1d55dbeabc93cdf319949bd9ee2ec4d7.html
↓こういう風に乱れます(IE7)
http://labs.spicebox.jp/shinbun_maker/v/2ad9e4f685e474e84750a21d7a4b7979.html
投稿者 ao : 2008年07月17日 19:48
aoさま
その「新聞製造機」というのは僕が作ったサービスではありません。
投稿者 秋元 : 2008年07月22日 18:58