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2009年01月09日
マイクロソフトがQRコード対抗の技術「マイクロソフト・タグ」を公開
どっかで見たようなこの風景。名刺に印刷されている図形が、見慣れたQR Codeとちょっと違う。これは、8日にMicrosoftが発表したMicrosoft Tagという二次元バーコードだ。(Silverlight入れてないと見えない by ID:amachang)
最小の単位が正三角形になっているのと、QRコードなど既存の二次元バーコードが白黒の二色なのに対して4色(と横の白いラインで5色か)を使っているのが違う。解説図によると、
だいたい4分の1のサイズで、同じ情報量(上の図では8ビット)を表すことができるという。QRコード、海外で一部使われているDatamatrix code、そして色つきMicrosoft Tagを比較した図もあった。
FAQによると、ベータの間はこのタグの作成も利用も無料、そのあと二年間も無料、でもその先は決まってない。ということで、まさかとは思うが有料になる可能性も残している。そんなことしたら普及しないだろうなあ、と思うけれど。
さっそく試してみた、けどジェネレータが動かない
Liveアカウントでログインして、いち早く自分のブログのURLのMS-Tagを作ろうとしたのだけれど、エラーになってしまう。しかも一旦エラーになると次回ログインしても最初からエラー画面になってしまうので、あっちが直さない限りコードを生成することができなさそう。
こういうのは自分で作れるからいいんだけどな。
二次元バーコードの普及状況
日本に住んで電車通勤とかしていると、世の中のそこらじゅうにQRコードがあるので、この手の二次元バーコードって世界中にあるのかと思ってしまう。でも、AsiajinとかでQRコードを使った面白いキャンペーンとかを紹介したときの読者の反応を見る限り、アメリカ等ではほとんど普及してないようだ。
iPhoneのQRコードリーダーなどが、普及のきっかけになるかなとも思ったけど、マクロモードがついてないiPhoneのリーダーでは、日本の携帯電話のように快適にはコードが読み込めないらしい。
日本発の規格であるQR Codeもそんなには海外へ出て行ってないし、上でも出てきた競合規格のDatamatrix codeもそんなに話を聞かない。どちらかというと「あまり普及しなかったね」みたいな技術とされているように見える。だからこそ、日本のさまざまなQRコード活用(ビルの壁面の巨大コードとか、電車の中吊りやファッション雑誌の服についたコード)の事例を見て「ほんとに機能している世界があるんだ」と驚くのだと思うけれど。
今回のMicrosoft Tagは、iPhoneやWindows Mobile、Nokiaの携帯電話など向けにリーダーを用意して配っている。推進するにはそれなりに大きな母体ではあるけど、こんどは、大企業同士の駆け引きで規格が乱立してまとまらない可能性もありそうだ。たとえば、Googleはいくつかのサービスで、そこそこQRコードをサポートしている。
日本のQRコードは、色をデザインとして追加したり、誤り訂正の余力を使ってドット絵や文字を入れて遊んだり、という方向ではいろいろとアイデアを出してきたけど、この先Microsoft Tagに普及を阻まれるのか、日本での実績を元にゆっくりでも広まるのか、それとも日本でだけ流行した技術として終わるのか。日本も非接触式のICカードとかがクーポンとかで二次元バーコードの代わりに使われるケースも出てきているので、このTagがどうなるかも全然わからないけど。
via ReadWriteWeb
投稿者 秋元 : 2009年01月09日 14:22
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