■ KENTさんと対談しました
先日、日経ソフトウエア様の対談企画で、 :: KENT WEB - CGIスクリプト :: で有名な KENT さんと対談させていただきました。 このような貴重な機会を与えてくださった編集部の英断に感謝いたします。
KENTさんの最新著書:最速攻略 CGI/Perl 作り方入門「はじめに」より
もし、他人が書いたPerlプログラムのコードを見て、残念なことに その未熟さを批評する人がいたとしたら、実は彼自身のほうが未熟です。 彼はPerlが何たるかを理解していないからです。
この言葉の書かれているページにKENTさんご本人のサインをいただきました。ありがとうございます!
Perlの哲学でもあるTMTOWTDI (There's more than one way to do it.) のスローガンは Perlのコミュニティの中でも浸透していて、 There's more Dan the way to do it. といった形式で今もその一端を見ることができます。
昔はレンタルサーバの都合上、CPANモジュールの利用を前提としたPerlプログラミングは大人数に配布するCGIでは最善ではないという事情がありました。
当時はまだJcode.pmやEncode.pmがリリースされていなかった頃で、日本ではjcode.plやjperlが使われることが多かった頃です。
そのような制約上、最小公約数のイディオムでプログラミングを行なうといったスタイルがフリーのCGI作成者の間で流行ったのは必然ともいえます。
フリーで配布しているCGIスクリプトに関して、
時々「最近のプログラミングスタイルで書かれていない」と外部から指摘されることがありますが、
そういう時代背景があったのも一因だったと思っています。
Perlで言えばKENTさんの掲示板CGI、Rubyで言えばたださんのtDiaryなどは
日本のインターネットWebサービス聡明期黎明期において、
スクリプト言語の利用を普及させた功績も大きいです。
その側面からもっと評価されるべきだとも思っています。
しかし、最近のWebサービスの開発現場ではそのような制約がなくなってきています。 Perl以外のプログラミング言語RubyやPython、PHP、Javaの選択肢も増えました。 その中で職業プログラマーがどのようにして最新のプログラミングスタイルを学習していけばよいのか、 何を心がけてプログラミングしていけばよいのか、今どきのCGIの書き方について お互いの立場からそれぞれ意見を交わしました。
対談の内容は写真と一緒に今度の日経ソフトウエア2007年3月号(1月下旬発売)に詳しくまとめられる予定です。
どのように記事がまとまるか私も楽しみです。 乞うご期待ください。
Shibuya Perl Mongers 弐代目総長