Flickr は昔、ウェブゲームだった
写真共有サービスとしてあっというまに普及した Flickr の開発者インタビューが、Ajax の名付け親 Adaptive Path 社の部ログに載っていた。
このインタビューで興味深いのは、今ある Flickr は、当初計画されていたサービスとはまったく違っているということだ。
彼らが最初に作ろうとしていたのは、なんとウェブベースのマルチプレイヤーゲーム(The Game Neverending)だったというのだ。
We launched it in February of 2004, so it’s about a year and a half old. But it’s radically different now than it was at that time.
また、一年半前に写真共有サイトとなったときも、Flash ベースでアップロードされた写真を肴に、みんなでオンラインチャットをするという、コミュニティサービスだったという。
Flickr 自身が認識している、Flickr 成功の理由は、以下のようなことだという。
- 各写真に一意の URL を与え、他のサイトから参照可能にしたこと
- 最初の Flash アプリにこだわらず、開発力を他に向けたこと
- クールな機能より、万人が理解できる「たくさんの写真の表示、共有」機能に注力したこと
それを実現できたのは、熱烈なユーザーからの要望、アジャイルな開発、日に10度にもわたるリリースだということだ。
このインタビューでは、del.icio.us や netflix などから Flickr が受けた影響、Flickr のベースとなったゲームについてや、今後 Flickr がどのように進化していく予定か、などについても語られている。
今月末に Flickr の開発体制などについてもっと喋る、とあるんだけど、それ聞けたら面白いだろうなあ。