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プログラマーに定年はあるか

はてなの近藤さんによるブログ開発者が楽しく仕事できる環境とはを読んで。 例えば僕自身は今でも日々プログラムを書き続けていますが、「プログラマとして活躍できるのは35歳くらいまで」といった考えには少し疑問を感じています。 […]

はてなの近藤さんによるブログ開発者が楽しく仕事できる環境とはを読んで。

例えば僕自身は今でも日々プログラムを書き続けていますが、「プログラマとして活躍できるのは35歳くらいまで」といった考えには少し疑問を感じています。

35歳説というのは「その年齢くらいまでに管理職にならないといけませんよ」といったキャリアプラン的な要素が入っているように思います。

プログラマーの35歳定年説、40歳定年説、などというのが日本にはあって、かなり広く受け入れられている。実際に、その年代を超えたプログラマーって、零細企業の社長兼プログラマーみたいな人ぐらいしか見ない。でも、これって日本固有の現象なんだよね。

僕自身の経験からいうと、イギリスで仕事したときの同僚には60歳過ぎのおじいさんプログラマーが居た。彼は何の問題もなく同じようにプログラム書いてたので、年を取ったらプログラムできなくなるとは思えない。このときのプロジェクトマネージャーは、大学院でマネージメントを専攻した(==プログラミングは知らない)35ぐらいの女性だった。

また、アメリカでは40過ぎのプログラマーを部下にも持ったし、このときのマネージャーも MBA を持ってる僕と同い年ぐらいの女性(==非プログラマ)だった。meetup などで見つけた技術系のオフ会に参加したときでも、20代から50代ぐらいまで、あらゆる年代のプログラマーと会うことができた。

欧米では、マネージャーはマネージメントの勉強をしたマネージメント専門家がやるんだなと感じたけど、日本だとプログラマーを長くやるとマネージャーになるという感じ。

日本の学校にだって経営学部や経営学科はたくさんあるんだけど、そこを卒業してもいきなりマネージャーになるなんてことはまずない。せっかく学校で最新の経営について学んだばかりの人を活用できてない、とも言える(まぁ日本の歴戦のマネージャーは、「仕事はそんなもんじゃない」と言われるのかもしれんけど)。

10年20年と経験を積んでいろんなことを知ってる達人プログラマーに、プログラム以外のことをさせるのも、もったいないといえばもったいない。

とはいうものの、ラボの募集要項にも「35歳位迄の方」って書いてあるんだよなあ。そんな厳格なものではないだろうと思うんだけど、日本の企業として無難に書くとそうなっちゃうのかな。あとで社長に聞いてみよう。