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Web2.0 の遺伝子

via TechCrunch 用語 Ajax を定義したことで知られる Adaptive Path に所属するシニアコンサルタントの Brandon Schauer によるブログエントリ Experience Attri […]

via TechCrunch

用語 Ajax を定義したことで知られる Adaptive Path に所属するシニアコンサルタントの Brandon Schauer によるブログエントリ Experience Attributes: Crucial DNA of Web 2.0 では、今現在 Web2.0 の要素、特徴として言われていて、
Web2.0 以前から存在した Web2.0 的な構成要素を7つの属性としてあげている。(この7つは、Tim O’Reilley があげている図中の7つの要素とは一致していない。)

それらWeb2.0 的な7つの属性が元々いつ、どこから発生しているのかを、美しい図(pdf)とともにまとめている。

この図の中で彼は、Web2.0 の属性を Foundation (基礎的)なものと Experience (体験的)なものに二分し、Foundation Attributes (ユーザによる補助的なデータ参加、ロングテール、ネットワーク効果)は1990年代から Amazon や eBay などによって提供されており、そこに後から Experience Attributes (分散化、 ユーザによる全面的なデータ作成、 リミックス-ability、 全体をまとめあげて新しい価値を作り出すシステム)といった要素が次々と加わって、現在に至っている、としている。

この図を見ながら思ったが、10年前と今を並べた時系列のどこにも、「ここから Web2.0 だ」という線が引けるわけではないことにあらためて気づかされる。Web2.0 と誰かが言い出したから Web2.0 が出来たわけではなくて、Web2.0 はあくまでこれらの流れを振り返って(そしてこれまでの流れをさらに未来へ延長することを考えて)定義されたムーブメントでしかない。

図の作者は、コンサルタントなわけだし、「あなたの会社は図のどこにいます? 欠けてる要素はなんですか?」みたいに締めている。