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アレクサ(Alexa)の新機能: Reachの変更、国別アクセス元と国別アクセスランキング

ウェブサイト(ドメイン)のアクセス数を推計するアレクサ(Alexa Internet)の提示する情報にいくつか追加と変更が行われたようなのでレポートする。 一つめは、Reachの変更。これまで、百万ユーザあたりの訪問ユー […]

ウェブサイト(ドメイン)のアクセス数を推計するアレクサ(Alexa Internet)の提示する情報にいくつか追加と変更が行われたようなのでレポートする。

一つめは、Reachの変更。これまで、百万ユーザあたりの訪問ユーザ数、という単位で表示されていたが、今回の変更で、すべてのインターネットユーザ数に対するパーセント表示となった。

百万ユーザあたり、というのがわかりにくく、いろいろな間違った読み方を誘発していたように思うので、これはわかりやすくなったかと思う。もっとも、全インターネットユーザ、なる数が正確にわからないように思うけど。自分の入手できたネットの総人口に、このパーセントをかけて使え、ということなのだろう。

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もう一つは、アクセス元の国・地域による統計。そのドメインへのアクセスが、どの国・地域からのものなのか、がわかるようになった。上のサイボウズの例だと、93.8%が日本からのアクセスだが、なんと台湾からのアクセスが4.8%もあることがわかる。(台湾からそんなにアクセスされる理由は思い当たらないけど)

そして、国別では上位100位のランキングしか表示されていなかった、そのドメインの国ごとのアクセス順位も、表示されるようになった。

先月、PHPマッシュアップ本のサンプルとして日本のアクセス数を500位まで表示できるランキングを公開したけど、500位圏外のサイトも、これで自サイトの日本での順位はわかるようになったわけだ。また、あまりないかもしれないけど、国外へ向けて主にサービスしているようなサイトだったら、どの国からのアクセスが多いかということも調べられるだろう。

以下いくつかサンプルを。

YouTubeのアメリカからのアクセスはたったの17.8%、ブラジルが7%、日本が4.7%と、世界中に利用者が散らばっている。

ミクシィ利用者の20人に1人は海外からのアクセス。アメリカから1.8%、中国から0.8%。

楽天には台湾や香港からそれぞれ全体の1%超のアクセスがある。

2ちゃんねるは台湾・香港より中国・アメリカのほうがアクセスが多い。 はてなも似た傾向。

どれを見ても、9割以上は日本国内からのアクセスのようなので、そういう場合は想定ユーザを考慮してサイトやサービスを作る際に、それほどこれらの統計は影響しないかもしれない。まあ、国内にしか発送しないようなオンラインショップだったら、日本90%のサイトより日本99%のサイトに広告を出した方がロスが少ないとか。そんな程度か。

ということで、独自ドメインを運用していて、日本での順位などをチェックしたい人はAlexaのTraffic Rankingsでドメイン名を入れてみると面白いかと思う。

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