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市販のプリンターは印刷時に追跡用の隠しコードを描き込んでいるものがある

どのプリンターで印刷したか、調べたらわかる? プリンターによっては、印刷した際に肉眼では見つけづらい黄色の点を勝手に印字することで、その紙に印字したプリンターのメーカー名や機種名、プリンターのシリアルナンバーや印刷日時ま […]

どのプリンターで印刷したか、調べたらわかる?

プリンターによっては、印刷した際に肉眼では見つけづらい黄色の点を勝手に印字することで、その紙に印字したプリンターのメーカー名や機種名、プリンターのシリアルナンバーや印刷日時までが読み取れるようになっているらしい。

yellow-dots.jpg

顕微鏡で拡大したイエロードットの写真

この件自体は、2005年に一度話題になっていた。

スラッシュドット ジャパン | Xeroxプリンタの印刷物に追跡コード

HotWired Japan ユーザーの知らぬ間に「追跡コード」も印刷

最初聞いたときは頭の悪い陰謀論みたいな話だ、と思ったけど、これを調べて注意を呼びかけているのはEFF(電子フロンティア財団)だし、実際に打ち出された黄色いドットから隠されている情報を再構築もできているようなので、どうも本当の話のようだ。アメリカ政府とプリンターメーカーとの契約によって、ニセ札の作成者を追跡するために組み込まれている機能だ、ということは確認されているという。

発覚の経緯

今回の話は、プリンターメーカーに対して「このドットを描画しないようにするにはどうしたらいいか」という問い合わせをした人のところに、数日後にシークレットサービスのエージェントが訪問してきたという話が発端らしい。

seeing yellowというサイトで、プリンターメーカーに対して監視コードを勝手に印字しないように文句を言おう、という呼びかけをしていて、すでに250人以上が行動しているということ。

行動したらシークレットサービスに監視されるのがわかっていて抗議する人がそれだけいるところも、アメリカらしいなあ。

「ニセ札の追跡」と言っているけど、もっと他にもいろいろ監視しようとしてるんじゃないか、というEFFらの懸念が妄想でもなさそうだ、ということか。

EFFでは、この機能を持っているプリンターのリストというのを作って公開している。 [更新 2017 EFFのページのURLが http://www.eff.org/Privacy/printers/list.php から変わっていた]

表の”Dots?”のところが”yes”になっているものがそれ。”Comments”のところで”EFF test”とあるのはEFF自身が確認したものということらしい。

それなりにコストがかかるのか、あとは本来のニセ札追跡機能であれば性能の悪いプリンターは気にしなくていいからか、主にハイエンドのプリンターにしか搭載されていないということだけれど、非常に多くのプリンターベンダーがこのプログラムに参加しているということになる。

日本でも使われている?

日本メーカーのプリンターも多い。アメリカ輸出向けにわざわざ仕様を変えているかどうかわからないので、日本で売ってるプリンターもひょっとするとこの黄色いドットを打ち出しているのかもね。

yellow-dots-printers-list.png

それを日本の警察が活用してるなんてこともありうるのだろうか。

# 数日後にサイボウズ・ラボに誰か来たりして…

黄色いドットは、高性能のスキャナでその紙を読み込んだ上で、グラフィックソフトで色調を変えたり拡大したりすると見つかるらしい。あと暗室で青色LEDを使うと見える、というのもあるけど。ちょっと僕の環境では試せないな(プリンタも7000円(64ドル)で買ったプリンタだし)

via del.icio.us/popular

[2007.07.17 追記]

みんなにプリンターメーカーへの問い合わせを勧めるMITの意図は、人力DoS、つまりシークレットサービスが監視しなきゃならん人数を莫大にすることで、この監視を意味の無いものにしようということだ、という解説が出ていた。(via Digg)

[2017-06-07 追記]

NSAのリーク文書で、この隠し追跡コードが実際に利用されたということが明らかになっています。

「市販のプリンターは印刷時に追跡用の隠しコードを描き込んでいるものがある」への9件の返信

うむむ、こんな機能があったんですね☆><
安いプリンターには(コスト削減で?)搭載されてないのかな~。

アメリカ向けというわけではなく、日本向けのものにも入ってますよ。
ちゃんと日本の警察機関もこの機能が入っていることは分かっており、調査のために利用できるようにプリンタメーカーには協力依頼が入るようになっているようですよ。

この機能の目的は、偽札のプリントに使用されたときに追跡できるように・・・というものだそうです。

わざとドットが目立つ色で印刷して汚れが付いたとメーカーに文句言ったり、ネットで拡散すればいい

一度印刷して
低像度のデジカメで撮影して
画像を縮小、コントラストHI,256色にする。
そして、拡大する。

画像にして、OCRして、文字にする。
あとは、こぴぺする。

湿ったドル札は、プリンタの手差しトレイに入れて、無地の印刷をすると綺麗に乾いて、シワも伸びると思うよ!

モノクロでも、かすれやトナーの汚れのように、紙
全体に広く薄く拡散させて情報を
すかしこむ(混ぜ込む)ことは理屈上は可能だろう。
拡散された一見ノイズに見えるパターンも、ルール
わかっている側からすれば、そういう特徴だけを集めて
拡散された情報を再濃縮(逆拡散)すれば回復できる
だろうからだ。印刷したい内容本来のパターンとの
干渉でそのようなすかしのデータにもエラーが混ざる
だろうが、強力なエラー訂正コードをかけてあれば、
相当な割合が失われても訂正が成功する確率は高かろう。
 そのような情報のすかし込みをすることで、どの
プリンターで印刷したかが追跡できるだろうし、印刷
ソフトが持ち主を裏切って持ち主を特定する情報を
混ぜ込むようになっていたりもするかもしれない。

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