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ネットのマーケティング

Google Readerの購読者数の不正確さ

おとといGoogle Readerがフィード購読者数を表示するようになったことをご紹介した。 いろいろなブログで、有名なブログの購読者数をチェックして表にしたりしているが、Mashableではこの購読者数が正しいのかどう […]

おとといGoogle Readerがフィード購読者数を表示するようになったことをご紹介した。

いろいろなブログで、有名なブログの購読者数をチェックして表にしたりしているが、Mashableではこの購読者数が正しいのかどうか、ということを検証し、面白い結果を出している。

Google Readerの利用開始時には、Googleがジャンルごとにフィードをセットでお薦めしてくれるようになっている。このお薦めフィードに入っていると、当然購読者集めには有利となる。

面白いのは、このお薦めフィードの中に、存在しないフィードや、ずっと前に移転してしまった古いサイトのフィードが混ざっていたことだ。たとえば、「スポーツ」セクションにあるフットバッグというマイナーなスポーツ(参考: 日本フットバッグ協会)のフィードは、なんと74,043人に読まれていることになっているが、このフィードは存在せず、新着記事も読めないという。(今アクセスしたら、フィードのファイル自体はできてたけど)

このような例が他にもあることから、Google Readerの購読者数でランキングを作っても、お薦めされているものにゲタが履かされていて、正確には成り得ない、という主張だ。

また、これらの購読者数情報をいろいろなWeb型RSSリーダーから集めてきて集計に加えているfeedburnerの計数も、ブログなどによく誇らしげに数字が貼ってあるが、正確とは言えない、と。

# MashableはGoogle ReaderのITのお薦めからは漏れている

Google Readerのシェアが高いのでこういう話題が出るけれど、購読者数のカウントや最初からセットされているフィードの問題、そのリーダーを使わなくなった人の登録分も数えられてしまうこと、などはウェブ型のRSSリーダーに共通の問題ではある。

アクティブユーザだけで数えてランキングを作るなどすれば、より正確なランキングが出るかもしれないが、全体の購読者数が多いことはそのリーダーの人気を示すことにもなるので、数が小さく見えてしまう方向に努力して正確にするインセンティブは、各社あまり働かないのではないかな、という気も。

[追記]

TechCrunchのマイケル・アーリントンが上記のような反応に再反論してる。面白ければ読者は増えるし、お薦めリストなんて誤差の範囲内だ。と。書くのが好きで書いてるのか、注目を惹きたくて書いてるのかどっちなんだ、という、これまた強烈だなあ。

なお、この反論の中で、お薦めリストの影響の小ささの証拠として、Google Reader上では(どちらもお薦めされているにも関わらず)、EngadgetがGizmodoを10倍差の購読者数で圧倒的に引き離してる、というデータを出している。他の指標での人気のわりに差がありすぎる気もするけど。どうなってるんだろう?