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ネットのマーケティング

誰が広告をクリックしているのか?

via apophenia 僕はネット広告をクリックすることがほとんど無いし、まわりのヘビーユーザもほとんどがそうらしい。自分はクリックしないのに、1パーセント前後のユーザがクリックすることを前提にページビューや広告料を […]

via apophenia

僕はネット広告をクリックすることがほとんど無いし、まわりのヘビーユーザもほとんどがそうらしい。自分はクリックしないのに、1パーセント前後のユーザがクリックすることを前提にページビューや広告料を概算したりもする。ではクリックするのはどんな人か?

AOLの広告戦略上級副社長Dave Morgan氏がブログで披露した話。記事は7月のもので、それをさらに紹介した別のブログから知った。

内容は、AOL上での一日あたり110億回のユーザの行動(behaviour)を分析して、「広告をクリックする人」の特性に迫ったというもの。

「ほとんどの人は広告をクリックしないし、クリックする人というのは一般ネットユーザをまったく代表していない」(We learned that most people do not click on ads, and those that do are by no means representative of Web users at large.)

ということ。調査結果からみたユーザの内訳は、

「99%のユーザは広告をクリックしない。1%は月に一回しかクリックしない。頻繁に広告をクリックするのは全ユーザの0.2%以下で、バナー広告のクリックのほとんどはこの少数ユーザによって生み出されている。」

じゃあその「0.2%以下のユーザ」は何者か、というと、

「女性が男性の倍を占め、年齢は高い。多くは中西部在住で、残りは大西洋側の中部から北東部在住。好きなコンテンツは圧倒的に懸賞。要するにダイレクトメールと電話セールスが大好きな人たち」

だ。

AOLの偉い人がどういう意図でこれを公開してるのかわからないけれど、「中西部の中年の女性に売りたいのでなければ、クリック率だけを考えてもしょうがない」とのアドバイスもしている。

あくまで「AOLのユーザの調査」なので、他のカテゴリでは違うところもあるし、日本は日本で違うこともあるかもしれないけれど、「少数のヘビークリッカーだけがクリックしている」ような状態になっていないかは確認が必要ということだろう。

[追記]

このブログには自前のコメント欄があるので、外部のソーシャルブックマークでのコメントまで反応しないことにしている(反応が要らないからソーシャルブックマークで書いてるのだろうと推測している)けれど、そちらにちゃんと伝わってないと思うコメントがあったので追記。

このAOLの人は、テレビCMや雑誌広告にあるような、「認知を高めるための広告」の意義がネット広告にもある、という主張で、クリック数が取れるからといってクリックに捉われすぎるとヘビークリッカーにしか伝わらないよ、と警告しているのだと僕は読んだ。